ドジャース・大谷 MLB20号一番乗り 相手投手脱帽「左打者がこの球場で逆方向に...あり得ない」

2025年5月29日(木)1時0分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ ドジャース9—5ガーディアンズ(2025年5月27日 クリーブランド)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地でのガーディアンズ戦に「1番・DH」で出場し、今季2度目の3試合連続本塁打をマークした。第3打席で打球角度39度で打ち上げた滞空時間の長い左越え2ランを放ち、5年連続20本塁打。出場53試合目での20号到達はメジャー8年目で自身最速、6度目は日本選手では松井秀喜を抜いて最多となった。チームは9—5で快勝。2カードぶりの勝ち越しに貢献した。

 マウンド上のバイビーは、ぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。2—0の4回2死一塁。83・9マイル(約135キロ)のカットボールを打った大谷の打球は、39度の角度で高々と上がった。約6秒の滞空時間を経て、左翼席で大きく弾んだ。

 今季2度目の3戦連発は、両リーグトップの20号。39度の一発は、今季最も高角度だった。仰天コメントが、その凄さを物語る。

 バイビー 左打者がこの球場で逆方向に運ぶなんてあり得ない。あれが越えたのは本当に驚きだった。

 デーブ・ロバーツ監督 まるでヘリウムガスでも入っているかのように打球が伸びていくね。彼とジャッジは地球上の誰よりもミスを許容される(=打ち損じても本塁打になる)打者だ。

 かつて左翼席最上段で大太鼓を叩く熱烈なファンのジョン・アダムス氏が球場名物となり、23年に逝去後は銅像も作られたプログレッシブ・フィールド。同氏が拠点にしていた左翼はフェンスが5・8メートルの高さを誇る。18年8月、大谷がメジャーで初めて左越え本塁打を打ったのも同球場だった。7年の時を経て、さらに進化した姿を見せた。今季、同球場で左打者が放った本塁打は32本。そのうち、左翼席に運んだのは、ヤンキースのライスと大谷しかいない。

 両リーグ20号一番乗りは8年目で初めてで、シーズン58本塁打ペース。5月の13本塁打は球団新記録となり、あと2本でデューク・スナイダー(53年8月)とペドロ・ゲレーロ(85年6月)が記録したドジャースの月間最多記録に並ぶ。さらに出場53試合で20本塁打&10盗塁も球団記録と、レコードラッシュは続く。5月は残り3試合。打ち損じても本塁打になるのであれば、投手は防ぎようがない。

 試合後のクラブハウス。同僚の間でも、大谷が流し打った一打は語り草だった。

 マンシー ちょっと嫉妬している。打ち損じてフライを打ち、それでも本塁打になるんだから。普通の人間にはできないことをやってのける。

 6度目の20号は日本選手では松井秀喜を抜いて最多となった。残り107試合。大谷がどこまで数字を伸ばすのか、誰も予想がつかない。

 ○…大谷の5月中の20号到達はメジャー8年目で初めて。出場53試合、チーム55試合、248打席のいずれも自己最速ペースとなっている。6度目の20号で、日本選手では他に松井秀喜が5度(31、28、25、23、21本)、鈴木誠也が2度(21、20本)マーク。3試合連発は5月14〜16日に続いて今季2度目で、通算10度目(18年2度、21年3度、23年1度、24年2度)。28日(日本時間29日)のガーディアンズ戦は自身初の4試合連発の期待がかかる。

スポーツニッポン

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