中須賀、優勝は「抑えるべきところをしっかり抑えた結果」／全日本ロード第4戦レース2会見

　全日本ロードレース選手権第4戦SUGOのJSB1000決勝レース2を終え、表彰台に登った中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）、高橋巧（Team HRC）、野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5）がレースを振り返る。

■中須賀克行／YAMAHA FACTORY RACING TEAM（レース2：優勝）

「非常に苦しい展開でした。スタートをミスして、前を行く高橋巧選手を見たら調子がよさそうだったから、中盤以降に前に出られるチャンスは少ないと感じて序盤に仕掛けました。それが功を奏したのですが、巧選手の追い上げはすごかったです」

「バックストレートがポイントだと思ったので、しっかりブレーキングで勝負しました。巧選手は止まれないくらいのスピードで来て、案の定という形でした。抑えるべきところをしっかり抑えた結果、何とか優勝できました。引き続き集中して、次戦もいい勝負ができるようにバイクをまとめていきたいです」

「高橋巧選手を引き離そうと思ってファステストタイムを出したら、巧選手はそれ以上のタイムで迫ってきました。それくらい巧選手が乗れていました。でも、絶対に負ける訳にはいかないという強い気持ちを持って、お互いが100％以上を出して戦いました。次は（野左根）航汰も来るだろうから、もっといいレースになっていくと思います」

■高橋巧／Team HRC（レース2：2位）

「ブレーキングで勝負するしか、中須賀選手を抜くポイントはありませんでした。仕掛けられる隙がなくて、どこで抜けばいいんだろうと考えていました。追いついたタイミングがバックストレートで、うまく止まれればと思って前に出ましたが、やっぱり止まれませんでした」

「今までは離れていたから（中須賀選手と）勝負すらできませんでした。今回はペースを上げることもできたし、アベレージタイムもよかった。中須賀選手も1分26秒に入るくらいで安定して周回していたから、自分も付いていこうと思い、中須賀選手の走りを見て勉強させてもらいながら走りました」

「やっと勝負できるところまできたので、追い越すまで全力で頑張ります」

■野左根航汰／YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5（レース2：3位）

「まずはスタートからうまくいかず、1コーナーで位置取りをミスしてしまいました。順位を落として追い上げるという、レース1と同じ展開になり、前の2台には全く近づけませんでした」

「最初の5周くらいは、同じようなペースで走れていると思いますが、タイヤが厳しくなってからはペースが落ちて、それから持ち直したもののアベレージタイムはよくありませんでした。とはいえ、今の実力は100％発揮できたと思うし、実力不足ということが分かりました」

「次戦までは2カ月くらい空きますが、ふたりと勝負できるように頑張りたいです」