インディカー第8戦ロードアメリカ予選/2度のコースオフを乗り越えハータが今季初ポール獲得

2023年6月18日(日)7時39分 AUTOSPORT web

 NTTインディカー・シリーズ第8戦ロードアメリカの予選が6月17日に行われ、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジャニアン)がポールポジションを獲得した。


 ハータは、土曜朝のプラクティスと予選第2ラウンドで1度ずつ合計2度コースアウトする姿を見せながらも、約1年ぶりとなるNTTインディカーシリーズのポールポジションを獲得した。


 昨年の秋に4.014マイルのサーキット全体の再舗装が行われたため、ハータの記録したトップタイムは、2022年にアレクサンダー・ロッシが記録したポールラップ1分44秒8656よりも約4.7秒速いタイムとなった。


 これはハータにとってキャリア10回目のポールポジションで、2022年7月のホンダ・インディ・トロント以来となる。今季8レース中6人目のポール獲得となった。


「私たちはずっと、予選でのパフォーマンスアップに取り組んできた」とハータは語った。


「再舗装された路面は、簡単ではなかった。最後のファストシックスで、限界まで攻めていけるほど安定したマシンをドライブできたということは素晴らしいことだ。今年はポールポジションを獲得するまでに時間がかかってしまったので、ようやく獲得できて嬉しいよ」

インディカー第8戦ロードアメリカ コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)


 ハータに続く最前列グリッドを獲得したのはパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)。ハータから0.1698秒遅れのタイムをファイアストン・ファストシックスで記録し、オワードにとって今季最高のスタートグリッドを獲得した。


 3番手に続いたのは、チャンピオンシップリーダーのアレックス・パロウ(チップガナッシ・レーシング)。パロウは土曜朝のプラクティスセッション中、マシンをスピンさせてコースアウトしタイヤバリアに接触してしまったが、チームクルーは予選開始に間に合うようマシンを修復。迅速な修復作業の後、ファイアストン・ファストシックスで1分40秒4930を記録し、3番手グリッドを獲得した。


 2023インディ500ウィナーであるジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、1分40秒9530のタイムを記録し4番手につけた。今週末2度行われたプラクティスセッションをリードしたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分41秒1854で5番手に続く。


 6番グリッドとなったのはA.J.フォイト・エンタープライゼスのカイル・カークウッド。カークウッドは、ファイアストン・ファストシックスへの出場権を獲得したものの、ラウンドオブ・12の予選セッション終了直後、マシンから煙が出てしまったためファストシックスへの出場を見送った。


 2度のシリーズチャンピオンであるウィル・パワーは、今シーズン最低グリッドとなる22番手から、6度のシリーズチャンピオンであるディクソンは、これちもシーズン最低グリッドの23位から明日の決勝をスタートする。


 パワーとディクソンは土曜朝のプラクティスセッション中に衝突し、両マシンに大きなダメージを負ってしまった。チーム・ペンスキーはパワーの破損した車を修理し、チップガナッシ・レーシングはディクソンのバックアップ車を余儀なくされ、この週末の流れを掴めずにいる。

インディカー第8戦ロードアメリカ 2番手となったパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)
インディカー第8戦ロードアメリカ 3番手となったアレックス・パロウ(チップガナッシ・レーシング)

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