DFBがトランスジェンダーやインターセックス、ノンバイナリーに男女チームの選択権を付与

2022年6月24日(金)17時41分 サッカーキング

ドイツ語で多様性を意味する「vielfalt」 [写真]=Getty Images

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 ドイツサッカー連盟(DFB)は23日、トランスジェンダー、インターセックス、ノンバイナリーのプレー権に関する新規則を発表した。2022−23シーズンから適用され、アマチュアサッカーのDFB競技規則、DFBユース規則、DFBフットサル規則に盛り込まれている。

 同規則では、性別が「多様」または「特定されていない」選手や性別適合手術を受けた選手は、将来的に女子チームと男子チームのどちらでプレーするかを自ら決定できるという。自分の判断でチームを変えることも、現在所属しているチームにとどまることも可能となる。DFBは対象の選手をサポートするため、地域レベルで管理委員を置くとしている。

 また、ホルモン療法など薬を服用しながらのスポーツ活動についても、関係者の健康に影響を及ぼさない限り試合に参加することができるとし、新規則ではドーピングの関連性が排除されている。

 昨今のスポーツ界でトピックの一つとなっているトランスジェンダー選手のインクルージョン。DFBは「競技の健全性が損なわれる」との懸念に対し、「すべての人がジェンダーに関係なく、異なる体力と能力を持っています。これらは、チームとしての成功にしかつながりません」とアンサーしている。また、ドイツサッカー界では2019年の時点でベルリンサッカー協会が新規則と同様のルールを導入した実績がある。DFBは、「ベルリンサッカー協会においてこのレギュレーションはうまく実践され、このルールが競技の健全性に影響を与えないことが示されています」と、新規則の成功を確信している。

 DFBのダイバーシティアンバサダーを務める元ドイツ代表MFトーマス・ヒッツルスペルガー氏は、「サッカーは多様性を象徴しており、DFBもこの価値を推進している。このプレー権に関する新しい規定は、多様な性自認を持つ選手がサッカーをプレーできるようにするための重要な基盤となるでしょう」とコメントしている。

サッカーキング

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