トランスジェンダーの自殺率は3倍… 「性別変更の医学的リスクが異常なほど軽視されている」亜留間次郎

2023年7月18日(火)20時0分 tocana

【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】


 女性ホルモンを投与していたといわれる芸能人が自殺したニュースが流れましたが、男性から女性に性転換後に自殺する人は少なくありません。


 あまりにも政治的にカジュアルに性別を変更できると宣伝された結果、性別を変えることの医学的リスクが異常なほど軽視されるようになりました。


 むしろ、政治的な性別変更の自由を訴える人達にとって医学的リスクの存在は不都合なので隠蔽されているとしか思えません。


 LGBT活動に熱心なリベラルな意識高い人達はノーリスク信者で、素晴らしいことに一切のリスクは存在しないと気軽に思い込んでいる気がしています。


 その結果、性自認女性の医学的男性がホルモン補充療法を行うことで起こる高い自殺リスクは存在しないみたいに扱われています。


 実際にトランスジェンダーの自殺率の高さは世界中で深刻な問題になっていて調査も行われています。


 デンマークで1980年1月1日から2021年12月31日までにデンマークに居住した15歳以上のデンマーク生まれの個人6,657,456人を対象とした調査を見てみると、


 10万人年当たりの自殺未遂率はトランスジェンダー498人、非トランスジェンダー71人、10万人年当たりの自殺死亡率はトランスジェンダー75人、非トランスジェンダー21人でした。トランスジェンダーの自殺未遂者は7倍、自殺者は3.5倍高かったのです。


 同様にアメリカで行われた調査でもトランスジェンダーのほぼ半数になる48.5%が過去1年間に自殺願望を抱いたと申告しています。


 トランスジェンダーの自殺率は普通の人間に比べて異常なほど高いのです。


 コンピュータの始祖とも言える天才科学者アラン・チューリングは同性愛が犯罪だった時代に生きていたために同性愛罪で有罪になって女性ホルモンを注射される治療を受けさせられました。その結果、自殺しています。


 ホルモン補充療法に自殺リスクを3倍以上に高める危険性があることは、性同一性障害が病気として公然と認められ性別適合手術とホルモン補充療法が進むと大きな問題になったのです。


 性別適合の為の医学的な処置を行うと自殺率が急激に高くなる大きな原因はホルモン注射を続けると深刻な副作用が出ることがあるからです。


 女性には生理前はイライラするとか生理が始まると極度の体調不良で動けなくなり生理休暇が必要になる人がいます。


 こうした症状には医学的に名前が付いていて月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれています。


 問題は性別適合のためにホルモン治療を受ける男性は今までの人生で経験したことがない女性特有の生理関係の体調不良も経験することになります。


 ホルモンを出す卵巣が無いと月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)は起こらないので男性は経験したことがありません。


 ところが、男性が性別適合のためにホルモン補充療法を行うと卵巣が無くても苦痛を伴う症状が出ます。


 成長期から長い年月をかけて適応してきた女性と違い、成人してから初体験する男性はこの苦痛から少なくない人が自殺念慮に襲われます。


 生理が重い女性なら毎月のように体験していることが急に男性に襲いかかってきた場合、男は耐えられないで自殺してしまうことが普通に起こっています。


 細かい医療ケアを受けずに雑にホルモン補充療法を受けると命の危険が無視できないのに最近は軽すぎるLGBT運動のせいでリスク軽視が酷いことになっています。


 男性が女性と同じ肉体を手に入れることは良いことばかりではなく、女性が抱えている不利益も受け入れなければならないことを意味しています。


 女性の場合は現代医学で治療可能なので生理の苦痛や体調不良が酷い女性は産婦人科を受診して治療を受けるとかなり軽減できます。


 しかし、同じことを女性になる男性に行うのはかなり高度で特殊な専門知識が必要になるのでその辺の病院とか美容外科でできることではありません。


 こうした問題について性別適合手術を行うまともな医師は事前に時間をかけてリスクの説明をしています。


 そして、治療のガイドラインにある精神科領域の治療の中に「精神的安定の確認」が含まれています。


 自殺しないように注意を払うのは当然やるべきことだと専門家の医師の皆さんはわかっています。


 さらに、問題は自殺だけではすみません。


 トランスジェンダーには深刻な男女格差があります。


 長期間にわたる調査では男性から女性に性転換したグループは総死亡率が一般集団より51%高かったことが判明しています。


 主な原因は自殺、後天性免疫不全症候群、心血管疾患、薬物乱用、および原因不明による死亡率の増加によるものでした。


 逆に女性から男性に性転換したグループの場合は一般集団の死亡率と有意な差はありませんでした。


 男性のトランスジェンダーには自殺したくなるだけでなく、病気になるリスクも高まり、寿命が短くなります。


 こうしたリスク説明もまともな性転換手術ではきちんと行われていますが、最近のリベラルな性別変更のせいでリスクが存在しないみたいに思い込んで美容外科で気軽にホルモンを打てば女になれるみたいにやって自殺を引き起こしています。


アノ話題の芸能人もノーリスクで性別を変えられるみたいに思っていなかったのか心配になります。


除外診断

 医師の診断には除外診断という物があります。よく似た別の病気の可能性を診察や検査で除外することです。


 最近はなんでも発達障害のせいにする人が増えたせいで自分は発達障害だと思って医師の診断を受けたら単なる怠け者の健常者なんてことはよくあります。


 発達障害だと診断するためには単なる怠け者の可能性を除外しないといけません。


 こうした問題は性同一性障害にも当然あってガイドラインに載っています。


 統合失調症で自分を別の性別だと思い込んでいるならそれは性同一性障害ではなく統合失調症になります。当然のごとく行われる治療は性別適合ではなく統合失調症の治療になります。


 よく美少女になりたいと言っている中高年男性がいますが、彼らは自己嫌悪と理想の人間になりたい願望を抱いているだけで病気でも何でもありません、タダの変態です。医学的に治療の余地はありません。


 性自認を女にして女になれば堂々と女湯とか女子更衣室に入れると邪悪なことを考えているのは人格障害です。死んでも治りません。


 そして、ガイドラインの中で重要なのは「反対の性別を求める主たる理由が、文化的社会的理由による性役割の忌避やもっぱら職業的利得を得るためではないことを確認する」と明文化されています。


 女性差別を受けるのが苦痛だから男になりたい、結婚も出産も嫌、女だと仕事上の立場が弱いから男になりたいと考える人はダメなんです。


 女になればパパ活や風俗で楽して大金稼げるみたいなことを考えている男もダメってことです。


 こうした事例は本人が性別を変えたいと主張しても医学的に違うので性別適合治療の対象外です。


 ところが、変な政治活動をやっている人達は世の中は自分が思った通りになるはずだ、思い通りにならないのは差別だと言い張って医学的な問題を無視して美容手術で美形になるみたいな感覚で性別を変えようとする人がいます。


 そうした人達は単なるワガママなので迷惑極まりありません。


 性別を変える行為は精神医学に基づく診断無しにはやってはいけません。


 人間が生まれ持った性別を変えることは大変な作業で、非常に大きな外科手術と内科療法を伴い多くの不利益を受けます。


 一度やってしまえば元に戻すこともできません。


 現代日本で性別を変えるためのハードルが高いのは、取り返しが付かないほど大きな不利益があるからです。


 性別を変えるのはどんな苦難も困難も乗り越えて現状を変えることができる人でなければ無理なんです。


 欧米ではすでに政治運動のオモチャにされて性別を変えた人達が後悔しています。人生において後戻りできない重大な決断をその時の気分で簡単に決めてはいけません。


参考:「Transgender & PMDD(IAPMD)」「Transgender Identity and Suicide Attempts and Mortality in Denmark(PubMed)」「Past-Year Suicidal Ideation Among Transgender Individuals in the United States(PubMed)」「A long-term follow-up study of mortality in transsexuals receiving treatment with cross-sex hormones(PubMed)」「日本精神神経学会」

tocana

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