田崎史郎氏 小泉農水相と農水族のドンとの関係性「いつ火を噴いてもおかしくないけど、今は...」

2025年5月26日(月)21時43分 スポーツニッポン

 政治ジャーナリスト田崎史郎氏が26日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月〜金曜後8・00)に生出演し、小泉進次郎農水相と森山裕幹事長との関係性について、自身の見解を示した。

 「私はコメを買ったことがない」発言の江藤拓前農水相が更迭されたことを受け、21日に就任した小泉氏は、就任直後から放出備蓄米の入札を中止し政府が価格を決めて販売する随意契約にする方針を口にした。この日には大手小売業者からの販売受付をスタート。6月上旬に5キロ当たり2000円ほどで店頭に並ぶことを目指している。

 一方で、24日には、“農水族のドン”とも呼ばれる森山裕幹事長が「安けりゃいいってもんじゃない。再生産をしていただける価格こそが我々が目指すべき方向性である」と、生産者サイド寄りの発言をした。

 小泉氏へのけん制とも取れる動き。田崎氏は森山幹事長について「まず構図として、農水族の大ボスなんですよ。農協の立場になってものを考える」と説明した。一方で「石破さんも小泉さんも同じ農水族だけど、改革派。だからいつ、火を噴いてもおかしくないけど、今は非常に連携が取れています」と説明した。

 その一つが、小泉氏が森山氏から電話で農水相就任を伝えられた際のやりとりだという。田崎氏は「小泉さんが“農協を忖度していたら、判断間違えますよね”と言ったら、森山さんは“その通りだ。それは大事にしなければいけない”と言われている」と、その一端を明かした。

 また、小泉氏が23日夜、NHK「ニュースウオッチ9」でコメ価格2000円を宣言した際にも、周到な“根回し”があったという。「その日の午後に森山さんのところに行って、“夜、こういう発言をして打ち出します”ということを、あらかじめ説明している」といい、「丁寧な根回しをしているので、まだ対立が表面化することはないだろうと思います」と述べた。

 森山氏の出方については、今夏の参院選をにらみ、しばらくは様子をうかがうのではないかと予測。「自民党の方で進次郎さんや石破さんにブレーキをかけていると見られたとたん、選挙でマイナスになりますでしょう?」とし、「腹の中でうずまくものがあっても、当面は黙って見ていて、時々発言するくらいだと思います」と見通した。

スポーツニッポン

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