再開前日に“新型コロナ陽性”が判明。元F1ドライバーのナッセがIMSAデイトナ戦を急遽欠場

2020年7月4日(土)7時48分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦するフェリペ・ナッセが、COVID-19(新型コロナウイルス)の検査において陽性反応が示されため、7月3〜4日にフロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行なわれるIMSA第2戦を急遽欠場することになった。


 ピポ・デラーニとともにアクション・エクスプレス・レーシングの31号車ウェーレイン・エンジニアリング・キャデラックDPi-V.Rをドライブするナッセは、ブラジル国籍の27歳。2015〜16年にザウバーからF1に参戦したあと、2018年にはIMSAへと参戦し、初年度でプロトタイプクラスのチャンピオンに輝いている。
 
 アクション・エクスプレス・レーシングは、デイトナでのシーズン再開前日となる7月2日木曜日、ナッセにCOVID-19の陽性反応があったことを確認。チームはナッセのデイトナ戦欠場を明らかにするとともに、ナッセはこの検査結果を受け隔離のためフロリダ州マイアミにある自宅へと戻っている。


 第2戦におけるナッセの代役は、元インディカードライバーのコロンビア人ドライバー、ギャビー・チャベスが務める。チャベスは2018年のワトキンス・グレンとプチ・ル・マンでアクション・エクスプレスのキャデラックDPiをドライブした経験を持つ。


「我々の友人であり、チームメイトであるフェリペ・ナッセが、木曜日にCOVID-19の陽性反応を示したと聞いて、チームのの全員が驚いた」とチームマネージャーのゲイリー・ネルソン。


「土曜日にデイトナで開催されるレースでは、彼なしで戦わなければならない」


「しかし、より重要なことは、彼は我々全員にとって素晴らしい友人であること。そして、レースで勝利に向けて戦うのと同じように、彼はこのウイルスに打ち勝つために懸命に戦うであろうということだ。彼の一日も早い回復を願っている」


「チームのことをよく知っているギャビー・チャベスを、今週末は起用する。フェリペは15日後にセブリングのレースに再び参加する準備ができている」


■フェリペ・ナッセ本人がコメント「デイトナに向かう途中で体調悪化を感じた」


 ナッセはデイトナに向かう途上で体調が良くないことを感じ取り、COVID-19の検査を受けたと説明、デイトナのサーキットに入ることなく、マイアミの自宅に戻っている。ナッセは医療機関により回復が確認されるまで、外部とのいかなる接触も避けるようにするという。


 ナッセとデラーニは、ブラジルから米国への渡航制限を回避するため、6月を通じてマイアミを拠点としていた。デラーニはこの期間の早い時期にはナッセとトレーンングに励んだと語っていたが、ここ2週間はナッセと接触していないという。


「今週末、レースに戻るのを長い間待っていた」と、デラーニとともに2019年にランキング2位となったナッセは語っている。


「僕はすべてを正しく行なっていたと思う。約1カ月間マイアミにいて、レース関係者とは距離をとっている」


「昨日、車でデイトナに向かっていたとき、体調が良くないと感じた。だからサーキットに着く前、チームや関係者の誰かと会う前に、検査を受けることにしたんだ。そして、残念ながら陽性という結果になった」


「僕は自分のチーム全員と、シリーズ関係者の全員を安全に保ちたい。隔離のためにマイアミに戻る。うまくいけばすぐに回復し、ドクターはレースに戻ることを許可することができるだろう」


「現在僕は医療チーム、レースチーム、そしてIMSAのスタッフからのすべての指示、ガイドライン、および推奨事項に従っている」

2020年のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースでのウェーレイン・エンジニアリング・キャデラックDPi-V.R。


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