アルピーヌ育成マルタンスが2戦連続のPP獲得。岩佐歩夢は3番手【FIA F2第9戦シルバーストン 予選】

2023年7月7日(金)23時55分 AUTOSPORT web

 7月7日、2023年FIA F2第9戦シルバーストンの公式予選がイギリスのシルバーストンサーキットで開催され、ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)が最速タイムを記録し、フィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。ドライバーズランキング3位につけるホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)は予選3番手となった。


 今季8戦目となる今大会、フリー走行に引き続きシルバーストンは好天に恵まれ気温25.7度、路面温度41.8度となるなか、30分間の公式予選は当初の予定から5分遅れとなる現地時間15時10分(日本時間23時10分)より開始された。


 今大会のタイヤコンパウンドは、プライムタイヤがハード(ホワイト)、オプションタイヤがソフト(レッド)となる。なお、FIA F2におけるシルバーストンのラップレコードは2019年に周冠宇がマークした1分38秒182、昨年のポールタイムはローガン・サージェントがマークした1分38秒432だ。


 約5分間のウォームアップを経て、まずは岩佐が最初のアタックで1分41秒100を記録し暫定首位に浮上。さらにチームメイトのアーサー・ルクレール(ダムス)が1分41秒100と、ダムス勢は同タイムをマークする。


 ただ、その直後にマルタンスが1分40秒576でトップに浮上。さらにリチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)、テオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)らも1分40秒台をマークする。


 この時点で8番手となった岩佐は2度目のアタックでセクター1自己ベスト、セクター2では全体ベストを更新しセクター3に入った。しかし、その直後にセッションは19分43秒を残し赤旗が掲示される。ターン9立ち上がりでアムーリ・コルデール(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング)が激しいクラッシュを喫したためだ。コルデールはマシンを降り、自力でドクターカーに搭乗しコースを離れた。


 マシンの回収、バリヤの修復や清掃に伴い、セッション中断は11分に及んだが、現地時間15時32分(日本時間23時32分)に再開を迎えた。各車続々とコースインするが、岩佐とルクレールはアタック入りせず、1周走行のちピットに戻る。


 その直後、セッション再開からまだ誰もタイムを更新できていなかった中、予選は残り11分22秒で2度目の赤旗中断を迎えた。ただ、この赤旗についてレースコントロールからの発表はなく、赤旗掲示直前にセッション終了時間が現地時間15時47分と発表されたこともあり、時間調整とも考えられる。各車がピットに戻り、そこから間も無く現地時間15時38分(日本時間23時38分)に残り時間9分となる中セッションは再開を迎えた。


 残り時間わずかとなり、コース上は渋滞。そんななか早めにコースインした岩佐は前後との間合いを確保し、残り4分50秒を切ってからアタック入り。ただセクター2でわずかに出遅れ記録は1分40秒032となる。その直後、マルタンスが1分39秒832でトップに浮上。


 さらにジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング)、プルシェール、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング)、クッシュ・マイニ(カンポス・レーシング)らもタイムアップし、岩佐は8番手に後退する。


 各車アタックを終え、ピットに戻りつつあるなか、岩佐は最後のアタックに臨んだ。セクター1&3は自己ベスト更新ならずも、セクター2で全体ベストを更新。1分39秒952で3番手に浮上しチェッカー。


 そのままセッションは終了を迎え、マルタンスが2戦連続、自身3度目となるポールポジションを獲得。2番手にマイニ、3番手に岩佐、4番手ドゥーハン、5番手ベアマンという予選結果となった。


 スプリントレース(決勝レース1)のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録した、ランキングトップのフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング)がポールシッターとなった。


 2023年FIA F2第9戦シルバーストンの決勝レース1は、7月8日(土)現地時間13時15分(日本時間21時15分)より行われる予定だ。

ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)


■2023年FIA F2第9戦シルバーストン 予選暫定結果





































































































































































Pos.No.DriverTeamTime
16V.マルタンスARTグランプリ1’39.832
224K.マイニカンポス・レーシング1’39.945
311岩佐歩夢ダムス1’39.952
414J.ドゥーハンインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1’39.957
58O.ベアマンプレマ・レーシング1’39.989
64E.フィッティパルディロダン・カーリン1’39.991
73Z.マロニーロダン・カーリン1’40.001
85T.プルシェールARTグランプリ1’40.019
910I.ハジャルハイテック・パルスエイト1’40.026
107F.ベスティプレマ・レーシング1’40.052
1116R.ニッサニーPHMレーシング・バイ・チャロウズ1’40.135
1212A.ルクレールダムス1’40.198
132J.ダルバラMPモータースポーツ1’40.314
141D.ハウガーMPモータースポーツ1’40.368
159J.クロフォードハイテック・パルスエイト1’40.400
1620R.スタネトライデント1’40.526
1722R.フェルシュフォーファン・アメルスフォールト・レーシング1’40.561
1825R.ボシュングカンポス・レーシング1’40.815
1917B.ベナビデスPHMレーシング・バイ・チャロウズ1’40.950
2021C.ノバラックトライデント1’41.106
2115A.コルデールインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1’41.457
2223J.コレアファン・アメルスフォールト・レーシング1’42.084

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