【ユーロ2024総括】大会成績、個人賞、最も熱かった試合から珍プレーまで

2024年7月17日(水)18時30分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

ヨーロッパの24カ国の代表チームが参加し、日本時間6月15日から7月15日の約1ヶ月間にわたり繰り広げられたUEFA欧州選手権(ユーロ2024)。開催国ドイツの10会場にて全51試合が行われた。


多くの記録が生まれ、涙を流さずにはいられない敗退エピソードや、目も覚めるようなジャイアントキリングなど、実にいろいろなことがあった今大会。ここでは、大会成績、個人賞、最も熱かった試合から珍プレーまで、ユーロ2024を振り返ってみよう。




スペイン代表 写真:Getty Images

大会成績:ドイツを倒したスペインが制覇


優勝:スペイン


スペイン代表は結果にパフォーマンスの内容がともなっており、その成績に異議を唱えるものは、まずいないだろう。


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準優勝:イングランド


イングランド代表は、チームとしては苦労しながらも個々の能力は高く、2大会連続でファイナルに進出した。


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ベスト4:フランス、オランダ


準々決勝2試合は、いずれも自力に勝るチームが勝ち上がり、順当な結果だったといえるだろう。フランス代表は、鼻を骨折しマスクをまとったキャプテンのFWキリアン・ムバッペが注目された。オランダは、グループD3位通過と苦労しながらも、ノックアウトステージでは上位に進出した。


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ベスト8:ドイツ、ポルトガル、スイス、トルコ


スイス代表は、高い連携を武器にベスト8と躍進した。トルコ代表も今大会で大いに盛り上がった。


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イタリア代表 写真:Getty Images

ベスト16:前回王者イタリアが敗退


イタリア代表、デンマーク代表、スロバキア代表、ジョージア代表、ベルギー代表、スロベニア代表、ルーマニア代表、オーストリア代表が16強で姿を消した。


ラウンド16では、早くもFIFAランキング2位フランスと3位ベルギーが対戦し注目を集めた。ユーロ2020の王者イタリアが敗れる大波乱もあった。


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グループ・ステージ:8チームが敗退


24チーム中、ハンガリー代表、スコットランド代表、クロアチア代表、アルバニア代表、セルビア代表、ポーランド代表、ウクライナ代表、チェコ代表の8チームが敗退した。敗れ去ったチームはあまり注目されないが、ウクライナなどに目を向けるとやはり、そこには味わい深い物語があるものだ。


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トニ・クロース 写真:Getty Images

最も熱かった試合:スペイン対ドイツ(準決勝)


優勝したスペインが、唯一延長戦に突入した試合だった。事実上の決勝戦だったといっても過言ではないだろう。開催国ドイツは実力もさることながら、ホストの意地もあり、スペインが最も苦戦した相手だった。ドイツのチーム力は充実していたが、無念にも8強で大会を去ることになった。


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奇しくも、この試合がドイツ代表MFトニ・クロース(レアル・マドリード)の現役最後の試合となった。


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スペイン代表 写真:Getty Images

最強のチーム:スペイン


スペインは爆発的な攻撃力を誇り、能力の高い個々の選手が華麗なパスワークで一つのチームになった。また、負傷したMFペドリ(バルセロナ)が夏の休暇に行くこともできたにもかかわらず、左膝にプロテクターをつけて代表チームに留まってスタジアムで優勝を見届けたことがチームの団結力も示していた。




ロドリ 写真:Getty Images

個人賞&記録:優勝したスペインから多く選出


大会最優秀選手賞:ロドリ(スペイン)


大会最優秀選手賞(プレーヤー・オブ・ザ・トーナメント)にはMFロドリ(マンチェスター・シティ)が選ばれた。521分プレーし439本のパスを出し、そのうち411本を成功させた。スペインの強さの原動力は中盤の構成力だが、ピボーテとして攻守においてチームの軸になった。


最優秀若手選手賞:ラミン・ヤマル(スペイン)


最優秀若手選手賞(ヤング・プレーヤー・オブ・ザ・トーナメント)に選出されたFWラミン・ヤマル(バルセロナ)は、16歳338日でユーロの史上最年少出場記録を大幅に更新し、史上最年少アシスト(16歳338日)と史上最年少得点(16歳362日)も樹立した。


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大会得点王:ダニ・オルモ(スペイン)


FWダニ・オルモ(ライプツィヒ)が3得点(2アシスト)で大会得点王に輝いた。スペインは史上最多の15得点を叩き出したが、得点者は史上最多の10人にものぼる。どこからでも得点できるチームだった。


クリスティアーノ・ロナウド 写真:Getty Images

史上最多出場記録:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)


史上最多となる6大会出場を果たしたFWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)は、多くの得点チャンスがありながら、無得点のまま大会をあとにした。本人もこれが最後のユーロだと悟っていることだろう。


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最年長出場記録:ペペ(ポルトガル)


ポルトガル代表DFペペ(ポルト)は、準々決勝フランス戦で41歳130日となり、ユーロの最年長出場記録を更新した。


PK戦最多セーブ:ディオゴ・コスタ(ポルトガル)


ポルトガルのGKディオゴ・コスタ(ポルト)は、ラウンド16対スロベニアのPK戦で史上初となる3本連続でPKを止めてポルトガルの8強進出を手繰り寄せた。スロベニアは史上初めて全てのPK(3本)を失敗して敗退した。


最年長得点記録:ルカ・モドリッチ(クロアチア)


クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)は、イタリア戦で38歳289日で得点し、最年長得点記録を更新した。


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ルイス・デ・ラ・フエンテ監督 写真:Getty Images

珍プレー:イングランドのウォーカーがスペイン監督に場外タックル


イングランド対スペインの決勝戦で、イングランドのDFカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)がスライディングタックルすると、そのままタッチラインを割っても勢いがとまらずスペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督と激突。とっさに右足を上げたが軸足を残したままで、ウォーカーの足の裏が監督にヒットした。しかし、監督がビクともしないなか、逆にタックルしたウォーカーはすぐに立ち上がれず、足を痛めたのではと危惧された。

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