【柏vs湘南プレビュー】連敗を止めたい柏とリーグ戦初白星が欲しい湘南…2年ぶりの対決で勝利を手にするのは!?

2020年7月17日(金)22時22分 サッカーキング

[写真]=金田慎平、兼子愼一郎

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■柏レイソル 2戦連発中の呉屋はカンフル剤となれるか



【プラス材料】
 リーグ戦再開後3連敗という状況だが、前節・川崎フロンターレ戦の後半は攻守にアクションが増え、アグレッシブな姿勢が見られた。

 その要因は後半からFW呉屋大翔、MF仲間隼斗、DF三丸拡が入ったことにより、チーム全体の運動量が増し、さらにゴールへ向かうというチームのベクトルが前方向を指し示したことにある。中でも呉屋は不調のFWオルンガに代わって前線で起点を作りながら、自ら得点を奪った。横浜FC戦、川崎F戦と2試合連続得点中で好調をキープしており、連敗の悪い流れを断ち切る起爆剤としての期待がかかる。

 また、調子の上がらないチームにおいて、MF江坂任は再開初戦からボールに触る機会が多く、攻撃の核としてチャンスを作り出している。呉屋や仲間との距離感も良く、複数人が絡む連動した攻撃で相手の守備網を崩したい。

【マイナス材料】

 準備期間中に対外試合を行わなかったことで試合勘が欠如し、選手のコンディションにバラつきがある。

 リーグ戦再開後の3試合で許した失点は7。そのうち4失点を喫したセットプレーは早急に改善しなければならない。さらに、パス回しの部分では技術的なミスを頻発しており、それによってボールの失い方が悪く、ミスが失点に直結しているという悪循環だ。川崎F戦ではマイボール時にパスを引き出す周囲の動きも少なく、パスが2本、3本とつながらず前に出ていけない状況が続いた。

 再開後はオルンガの調子が上がらず、この3試合は精彩を欠く。ついに前節の川崎F戦では前半45分限りで交代を命じられた。筋肉系の故障で欠場中のFWクリスティアーノはまだ復帰の目処が立っていないため、攻撃面にも不安が残る。

文:鈴木潤
 
■湘南ベルマーレ 試合内容は及第点以上。課題はフィニッシュの精度と迫力



【プラス材料】
 前節はホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、スコアレスドローで連敗を止めた。今季リーグ戦初勝利とはならなかったが、コンパクトフィールドのもと、前線に始まる守備の連動は機能し、ボール奪取から攻撃への切り替えも淀みない。速攻と遅攻の使い分けも過去のゲームと比べて整理されている印象で、とりわけ後半は相手を押し込んだ。スコアを動かすことができなかった反面、リーグ戦初のクリーンシートを記録したように、持ち前の粘り強い守備も含め、内容を見れば手にした勝ち点1の意味は小さくないと言える。

 今節は2年ぶりに柏レイソルと対戦する。彼らのホームでは2015年以降リーグ戦で負けていない(1勝2分)。過去のデータも味方につけてリーグ戦初勝利をつかみたい一戦だ。

【マイナス材料】
 前節の札幌戦は走力で相手を上回るなど、一部のメンバーが入れ替わる中でも湘南ベルマーレらしい能動的な戦いを攻守に発揮した。ただ、最後まで得点を奪えなかったことも事実。プラス材料で挙げた内容を遂行したうえで、当然ながらゴールが欲しい。

 今季開幕から4人で4得点を記録しているように、湘南は一人の点取り屋に仕上げを任せるチームではない。そうであればこそ、コンビネーションを高めながらゴール前の精度と迫力をより一層求めたいところだ。

 プラス材料でも触れたとおり、柏との近年の対戦データには一定の分があるものの、通算対戦成績は10勝6分15敗。彼らのホームでも5勝5分6敗と黒星が先行する。コンパクトな組織力で強力な攻撃陣を封じつつ、ゴールに迫りたい。

文:隈元大吾

サッカーキング

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