プロトンのポルシェ963がIMSAデビューへ。ロード・アメリカのGTPクラスは10台での戦いに

2023年7月27日(木)9時46分 AUTOSPORT web

 北米のスポーツカーレースを統括するIMSAは、8月4〜6日にウィスコンシン州エルクハート・レイクに位置するロード・アメリカで開催するウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦のエントリーリストを発表した。このレースでは、最高峰GTPクラスにプロトン・コンペティションのポルシェ963がデビューする。


 6月の第5戦ワトキンス・グレン6時間レース以来となる、5クラスすべてのレースが行われるロード・アメリカ。7月26日付で発表されたエントリーリストには、46台の車両が記載されている。なお、今戦の決勝レースは2時間40分で争われるため、1台につき2名のドライバーがエントリーしている。


 注目はGTPクラスにデビューを果たすプロトン・コンペティションのカスタマー・ポルシェ963だ。ゼッケンは59、ステアリングを握るのはハリー・ティンクネルとジャンマリア・ブルーニで、このふたりは7月7〜9日に行われたWEC世界耐久選手権第5戦モンツァ6時間レースでも、WECに出場するプロトンのポルシェ963をデビューさせている。

WECモンツァでプロトンのポルシェ963をドライブした(左から)ジャンマリア・ブルーニ、ハリー・ティンクネル、ニール・ジャニ。ブルーニとティンクネルが、IMSAロード・アメリカ戦に参戦する


 IMSAにおいてプロトンは、JDCミラー・モータースポーツに次いで2番目のポルシェのカスタマーとなる。これにより、GTPクラスはポルシェ963が4台、キャデラックVシリーズ.R、アキュラARX-06、BMW Mハイブリッド V8がそれぞれ2台という、4メーカー・10台のLMDhマシンによって争われることになる。


 この他、ロード・アメリカ戦のエントリーリストの変更点としては、アシュトン・ハリソン/マリオ・ファーンバッハー組のレーサーズ・エッジ・モータースポーツ・ウィズ・WTR・アンドレッティの93号車アキュラNSX GT3 Evo22が加わり、リック・ウェア・レーシングのオレカ07・ギブソンは欠場となる。


 ベン・キーティングはポール・ループ・シャタンとともにPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車でLMP2クラスを戦い、ジョシュ・バードンはフェリペ・フラガの代わりにライリーの74号車リジェJS P320・ニッサンでLMP3クラスへと参戦する。


 タワー・モータースポーツの8号車オレカ07における、ルイ・デレトラズの相方は未定となっている。ジョン・ファラーノは5月のウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカでの負傷後、再びコックピットに戻る準備ができていないようだ。


 TDSレーシングのオレカ35号車には、5月に負傷したフランソワ・エリオーに代わってジョン・ファルブが再び乗り込むこととなった。

2023年IMSA第8戦ロード・アメリカ エントリーリスト(PDFが開きます)

JDCミラー・モータースポーツのポルシェ963

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