「かつて見たことがない」指揮官も絶句させた大谷翔平 異次元パフォーマンスの「凄み」とは

2023年7月28日(金)13時29分 ココカラネクスト

ダブルヘッダー2試合目はネビン監督の通算100勝目を飾る試合となり、節目の試合に花を添えた(C)Getty Images

 大谷翔平が新たな金字塔を打ち立てた。

 エンゼルスの大谷翔平は現地時間7月27日(日本時間28日)に敵地で行われたタイガースとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手」として先発出場、9回を投げ1安打8奪三振無失点とメジャー自身初となる完封&完投勝利を成し遂げると、ダブルヘッダー第2試合では2打席連続となる37号、38号を放つ暴れっぷりを見せた。投打にわたっての圧巻のパフォーマンスを指揮官も絶賛した。

【動画】信じられない!これが二刀流の凄み、初完封直後のダブルヘッダー2試合目で放った37、38号アーチをチェック

 「2番・指名打者」として先発出場したダブルヘッダー第2試合、3点リードで迎えた2回二死一塁の場面。右腕マット・マニングの直球を捉えると打球は逆方向に伸びて、左翼席に飛び込む3試合ぶりとなる37号を放った。打球速度107・6マイル(約173キロ)、飛距離383フィート(約117メートル)と15打席ぶりのアーチが逆方向へのアーチとなった。

 さらに勢いは止まらない。4点リードの4回二死走者なしの第3打席では同じくマニングの直球を今度は思い切って振りぬくと打球は高々と上がり、右翼席へ飛び込んだ。打球速度116・9マイル(約188キロ)、飛距離435フィート(約133メートル)の特大レーザービーム弾を放ち、敵地のファンを騒然とさせた。

 米データ会社エライアスによるとダブルヘッダー1つの試合で完封勝利を達成し、別の試合で2本塁打を放ったのはMLB史上初の快挙となった。

 このダブルヘッダー2試合目はくしくもフィル・ネビン監督の通算100勝目を飾る試合となった。節目の試合に花を添え、驚愕のパフォーマンスを見せた二刀流には指揮官も賛辞の声を惜しまなかった。 

 すでに米球界でも「ユニコーン」と異次元パフォーマンスを高く評価されているが、この日の快挙はまさに歴史を作ったともいえる。日頃から大谷の活躍を見守っているネビン監督も「かつて見たことがない」と驚嘆、さらに強調したのは大谷のメンタル面のすごさだった。

 「たった一人の人間に注目が集まる中で、彼がこのレべルで結果を出すのはメンタルが強い人間にしかできないこと」と高く評価した。

 大谷をめぐってはこの日、ペリー・ミナシアンGMがトレード放出封印を正式に明言した。ここまで多くの球団が大谷獲得を狙っていると報道が過熱する中、自身のパフォーマンスに集中、結果を積み上げてきたとあって、あらためて心技体の充実ぶりを強くたたえていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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