10勝&50号の快挙も現実味 大谷翔平の初完封→2本塁打に敵将も脱帽「オオタニはどんな不可能も可能にしてしまう」

2023年7月28日(金)11時19分 ココカラネクスト

ダブルヘッダーで規格外の活躍を見せた大谷(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)が偉才たる所以を見せつけた。

 現地7月27日、エンゼルスは敵地でタイガースとのダブルヘッダーに臨み、第1戦では「2番・指名打者兼投手」で先発した大谷翔平が9回を投げ切ってメジャー初の完封&完投を記録。チームが6対0で勝利した試合で背番号17は111球を投げ、8奪三振、被安打1、3四球で今季9勝目(5敗)を挙げた。

【動画】信じられない!これが二刀流の凄み、初完封直後のダブルヘッダー2試合目で放った37、38号アーチをチェック

 勢いづいた二刀流スターは誰にも止められない。約45分後に始まった2試合目でも異彩を発揮する。2回2死一塁の第2打席で、逆方向へ37号2ランをかっ飛ばすと、4回には飛距離435フィート(約132.6メートル)、打球速度116.9マイル(約188.1キロ)の“確信弾”をレフトスタンドに叩きこんだ。

 MLBの歴史において、被安打1以下の完投・完封をマークした同日に2本塁打を放ったのは、1900年以降では1971年6月23日(同24日)のリック・ワイズに次ぐ2人目の快挙である。そんな大谷の伝説的なパフォーマンスには、文字通り眼前で目の当たりにした敵将も脱帽している。

 試合後にMLB公式サイトの取材に応じたタイガースのAJ・ヒンチ監督は「1試合目から支配的で、あの段階でほぼ限界に近いはずだった。でも2試合目も出てきて怪物級のホームランを打ったんだ。オオタニは2試合ともフィールドで最高の選手だった。我々は最高のプレーを見ることができたんだ」と絶賛した。 

 さらに球界屈指の智将は「投手と打者のどちらが凄いか」を問われ、次のように続けている。

「それを選ぶ必要はなんかない。オオタニはどちらもベストなんだからね。実際に今日の彼はそれを見せてくれたじゃないか。彼はどんな不可能も可能にしてしまうんだ。それぐらいにずば抜けている。我々は世代を超えた才能と戦ったんだ」

 智将ヒンチをして「彼のユニークさは、世界中のあらゆる尊敬に値する」とも言わしめた大谷。年間59本ペースに乗せ、「10勝&50号」という信じられない数字も現実味を帯びてきている二刀流戦士の快進撃は、まだまだ続く。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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