「対戦したい」異例の高卒→ド軍入団が決まった韓国有望株が語ったダルビッシュ有＆大谷翔平への尊敬「日本時代から見た」

大谷とダルビッシュ。この日本人メジャーリーガーを代表するスターへの憧れを19歳の若武者が語った。(C)Getty Images

　19歳の超逸材は、大志を抱いて海を渡る。8月14日、ドジャースは18歳の韓国人投手チャン・ヒョンソクと契約したことを正式発表。ソウル市内のホテルで入団会見を行った。

　異例とも言うべき挑戦になる。今年にマサン・ヨンマ高校を卒業したばかりのチャン・ヒョンソクは、超高校級と言われる逸材だ。最終学年となったシーズンでは9試合に登板して3勝（0敗）をマーク。防御率も0.33と抜群の安定感を誇った。

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　まだ粗削りな面は否めない。それでも190センチ、90キロの体躯から放つ最速157キロの速球は、高校生離れした球威を誇っており、その存在はメジャースカウト陣の注目の的に。最終的に8球団の争奪戦が展開されたが、本人が「自分を長く見守ってくれて、投手を熱心に育ててくれるチーム」と語ったドジャースと契約した。

　すでに米メディアでも「とんでもない可能性を持った素材」と注目を集める19歳の憧れは、ずばり「ダルビッシュ有」だ。14日の会見でも「日本時代からパドレス時代まで映像はたくさん見た。投球フォームに違いがあった。腕の振りや身体のバランスが違っていて、それが最高に気に入ったんだ。いっぱいプレーを見て、とにかく学ぼうとしたよ」と告白。メジャー11年のキャリアを誇る日本人右腕への敬意を示した。

　さらに対戦したい打者については、「たくさんいるけど、一番対戦したいのは大谷翔平。メジャーリーグで最高のバッターと言われるほどの最高の成績を出しているし、僕と同じアジアの選手だし、ダルビッシュの次に尊敬する選手だ」と宣言。球界を席巻する二刀流スターとのマッチアップへの憧れを語った。

　もっとも、メジャーは球界最高峰と言われる舞台だ。高卒ルーキーが容易に上がれる舞台ではない。チャン・ヒョンソクも「早く上がればいいけど、行ってみてどうなるか見てみないとわからないし、もしかしたら怪我をするかもしれない。何年かかるかはわからない」と冷静に語っている。

　とはいえ、チャン・ヒョンソクへの期待値は高い。すでにドジャースのプロスペクトトップ30にも食い込んでいる。アジアから世界へ羽ばたく若武者への興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]