「最悪のタイミングと場所でのアクシデント」とスタートで追突されたトヨタのブエミ/ル・マン24時間

2021年8月22日(日)10時33分 AUTOSPORT web

 8月21日の現地時間16時にスタートした第89回ル・マン24時間レース。スタートから雨に見舞われるなか、レースは序盤から波乱に満ちた展開を見せている。


 フロントロウをロックアウトしたトヨタGAZOO Racingは、7号車GR010ハイブリッドのマイク・コンウェイがPPからトップをキープ。しかし、2番手スタートだった8号車GR010ハイブリッドのセバスチャン・ブエミは、実質のオープニングラップで他車の追突を受けスピン、最後尾から鬼神の追い上げを見せた。


 最初のスティントを終えたトヨタGAZOO Racingの2名のスタートドライバーのコメントは、以下のとおり。


●マイク・コンウェイ(7号車)


「レーススタート前からの強い雨で、ひどいコンディションでのスタートとなった。ウエットタイヤは正しい選択だった」


「その後、雨は止んで路面が乾いていき、ウエットタイヤのままで走り続けるのが難しくなった。コースの場所によってグリップレベルが異なる状況で走るのはとても大変だった」


「その後、スリックタイヤに履き替えてからも小雨が降ってきたりと、決して楽なスティントではなかったが、とにかくミス無く、クリーンに走ることを心掛けた」


「慎重を期し、縁石にも乗らないように走っていたのに、2回のパンクに見舞われたのは不思議だが、運が悪かったのだろう」


セバスチャン・ブエミ(8号車)


「波乱のスタートとなった。最初のコーナーで後ろから追突されたが、あの状況では最後尾に落ちるしかなく、最悪のタイミングと場所でのアクシデントとなってしまった」


「その後も接触などさまざまなドラマに見舞われながらも、なんとか追い上げてトップ争いに復帰することができた」


「ドライバー交代の後、8号車はセーフティカー導入などでタイムをロスしたが、長いレースはまだ始まったばかりだ」

8号車トヨタGR010ハイブリッドのスタートドライバーを務めたセバスチャン・ブエミ

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