平峰「本当に出し切ったレース」。バゲット「一貴のチームメイトであることを誇りに思う」【第5戦GT500決勝会見】

2022年8月28日(日)21時50分 AUTOSPORT web

 鈴鹿サーキットで開催されている2022スーパーGT第5戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE』。8月28日に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったカルソニック IMPUL Zの平峰一貴とベルトラン・バゲットが決勝日を振り返り、次戦への展望を語った。


ベルトラン・バゲット/第1スティント担当


「すごく最高の気分だよ。僕にとってはこのチーム、ニッサンに移籍して初めての優勝になるから本当に最高に思っている。僕たちは今チャンピオンシップもリードしていると思うから、あと3レースあるけれど、TEAM IMPULと一貴と一緒にベストを尽くしてこのままのリードを保ちたい」


「僕のスティントは、レースのスタートが後ろからだったから、とにかくスタートではリスクを抱えてどんどんと前に上がっていかないといけないことが僕たちの目標だったし宿命だった。でも最初のラップから外に追い出されて、14号車がスピンしたからコース外に外れるしかなかったんだ。戻ってきたときには37号車の後ろについたけど、追い越さないといけないという部分はかなりキツかったね。でも、10〜11周くらいでやっと37号車を追い越すことでき、その後は19号車の後ろについたけれど、特にフロントタイヤがタレてきて、なかなか追い抜くことができなかった」


「最初のスティントでの僕たち目標は、できるだけ長くコース上に残りポジションを上げていき、そして一貴にクルマを渡すということだった。実際に一貴にクルマを渡したところ、本当に素晴らしい走りをずっと見せてくれたと思う。もちろんセーフティカーで僕たちに運が向いたということもあるけれど、本当に4〜5番手から一貴が頑張ってくれて素晴らしいレースを見せてくれた。彼のチームメイトであることを本当に光栄に思うし、そして誇りに思っている」


「5月の第3戦では僕たちはポイントを獲得することができなかった。だから、そこまでは本当にシーズンがあまりよくないと感じていたけども、第4戦では2位を獲得することができたし、そしてこの第5戦で優勝することができたのは本当に突然の出来事だね」


「チャンピオンシップもリードしていると思うけど、まずはずっとプレッシャーだったから、一度優勝したことで少し楽になったよ。でも、もう後はチャンピオンシップを目指すしかないと思っている。もちろん次のレースではウエイトが載るのから簡単ではないけど、僕と一貴でぜひチャンピオンシップを獲得して、チーム、そして星野(一義)さんにプレゼントできたらいいなと思っている」

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 ベルトラン・バゲット(カルソニック IMPUL Z)


平峰一貴/第2スティント担当


「今の気持ちは、もう本当に15番手からトップで終わることができるとは正直思っていなかったので、驚きとすごく嬉しい気持ちが実際の自分の心境です。昨日の予選では本当に何もミスなく、自分的には正直タイムを見たときにQ1を通過しただろうと思ったのですが、実際にはびっくりするくらいのポジションで、15番手で予選を終えてしまいチームにも申し訳なかったですし、バゲットさんにも申し訳なかったです。自分なりに出し尽くした結果ではありましたが、昨日の予選ですごいショックを抱えてしまいました」


「ですが、今日の朝からバゲットさんがすごく元気づけてくれて切り替えることができました。バゲットさんは『今日は絶対に表彰台を最後まで諦めずに狙っていこう!』という風にずっと言ってくれていました。ファーストスティントのバゲットさんもすごく苦労はしていましたが、シケインで37号車を外から抜いていき、僕もあのシーンを見て『絶対に僕も思いっきり追い上げてやる』と思っていました。ああいったオーバーテイクをバゲットさんが見せてくれたことによってチームの士気もすごく上がったので良かったと思っています」


「僕にドライバーが変わってからもとにかくプッシュし続け、途中でセーフティカーが導入されるタイミングで運よく(ピットに)入れたこともありますが、それは何かあったときのためにチームも準備をしてくれていて、それは事前にいろいろと話し合っていました。実際にあのタイミングでピットに入ってきたときも、瞬時にチームがタイヤを変えてくれて、給油もすぐに済まして僕をコースに戻してくれたので、チームのすごい頑張りもあってのこの結果だなと思っています」


「最終スティントでも何台か自分の前にいましたけど『全部抜いていきたい』という思いがありました。実は最後は自分が何位を走っているか分かりませんでした。その後最後の3周くらいで『17号車を追い抜いたらトップなんだ』ということに気がついてチェッカーを受けたという感じだったので、本当に出し切ったレースでした」


「GT500クラスに上がって3年目を迎え、今こうしてシリーズランキングトップになるということはすごく嬉しいことではありますが、自分の最終的な目標は、バゲットさんと一緒にTEAM IMPULにチャンピオンを届けるということです。星野監督のためにも腹をくくり、絶対にチャンピオンをプレゼントしたいという風に思っているので、それに向けて引き続き全力で努力していきたいと思います」

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 平峰一貴(カルソニック IMPUL Z)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 決勝後会見に出席した片岡龍也、谷口信輝、平峰一貴、ベルトラン・バゲット

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