【J1リーグ2023】第25節ベストイレブン

2023年8月28日(月)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

8月25日〜26日にかけて行われた、2023明治安田生命J1リーグの第25節。首位の横浜F・マリノスがまさかの大量失点で敗れる中、追いかけるヴィッセル神戸が最終盤のゴールで勝ち点1をもぎ取るなど、白熱した好ゲームの多い1節となった。


ここでは、そんなJ1第25節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。




鹿島アントラーズ GK早川友基 写真:Getty Images

GK:早川友基(鹿島アントラーズ)


前第24節(対サガン鳥栖2-1)からの2連勝を飾った第25節の鹿島アントラーズ(対アルビレックス新潟2-0)。前半から2ゴールを挙げる狙い通りの試合運びだったと言えよう。しかし、後半には新潟の決定機も複数作られ一方的なゲームとはならなかった。そんな相手の好機にことごとく立ちはだかったのが鹿島のGK早川友基だ。新潟のMF三戸舜介が放った突破からのシュートやフリーで打たれたFW小見洋太のシュートなど、いずれも至近距離から撃ち込まれたボールに全身で反応。ゴールを割らせず完封勝利に貢献した。




DF犬飼智也(浦和レッズ所属時)写真:Getty Images

DF:犬飼智也(柏レイソル)


夏に新しく浦和レッズから期限付きで柏レイソルへ加わったDF犬飼智也。第22節の京都サンガ戦(1-0)以降は全試合に出場。ここまで勝ち星は1つしかないが4戦負けなしと、下位に沈み苦しむ柏を救う役割を果たしている。第25節のサンフレッチェ広島戦(0-0)においても、そのベテランらしい頼もしさは変わらず、ピンチになれば身体を投げ出して阻むシーンを何度も見せていた。チームとして得点力不足という課題は消えていないが、犬飼の加入で間違いなく守備の安定感が出てきた柏。残留争いから抜け出すために、1つずつでも勝ち点を積んでいかなければならない現状を考えれば、次節以降も犬飼を中心とした守備陣の奮起が不可欠になることは間違いない。




浦和レッズ DF岩波拓也 写真:Getty Images

DF:岩波拓也(浦和レッズ)


8月22日にACL(AFCチャンピオンズリーグ)プレーオフを戦い、中2日で第25節に臨んだ浦和レッズ(対湘南ベルマーレ1-0)。ここまで守備の中核を担ってきたDFマリウス・ホイブラーテンが警告累積により今節は出場停止となり、代わって今季初のスタメン出場を果たしたDF岩波拓也が存在感を示した。無失点で終えた守備での安定感はもちろん、高精度なフィードでチャンスメイクにも貢献。定位置獲得に向けてアピールにつながる活躍を果たした。




横浜FC DF林幸多郎 写真:Getty Images

DF:林幸多郎(横浜FC)


首位横浜F・マリノスとの横浜ダービーに臨んだ第25節の横浜FC。残留争いに光明を見出したい横浜FCが4-1と快勝を収め、自信を取り戻す試合になったことだろう。先制される難しい展開の中で、圧巻の同点ゴールを挙げる活躍を果たしたのがDF林幸太郎だ。コーナーキックのこぼれ球をダイレクトで合わせると、ボールは吸い込まれるようにゴールへ。技術の高さが窺えるミドル弾で、チームの反撃ムードを作り上げた。




ヴィッセル神戸 MF山口蛍 写真:Getty Images

MF:山口蛍(ヴィッセル神戸)


首位横浜F・マリノスを追うヴィッセル神戸は、第25節でFC東京と対戦。ミスで先制されると、以降もPK献上、アディショナルタイムに勝ち越しを許すなど、苦難の続いたゲームとなったが最後の最後にMF山口蛍の劇的なボレーシュートで勝ち点1を手にすることに成功した(2-2)。1点先行されている中で迎えた最終盤のチャンスで、落ち際を見極めて右足を振り抜いたボレーはサイドネットへ。山口の冷静さと技術の高さが窺えるゴールで、首位との勝ち点差を縮めることに成功した。




鹿島アントラーズ MF樋口雄太 写真:Getty Images

MF:樋口雄太(鹿島アントラーズ)


ここまでリーグトップのアシスト数を誇る鹿島アントラーズのMF樋口雄太。第25節のアルビレックス新潟戦(2-0)でも安定した展開力を披露し、強烈なミドルシュートも放つなど決定機につながるプレーを見せた。残念ながら直接ゴールにこそ繋がらずアシスト数を増やすことはできなかったものの、自陣の深い位置で冷静な守備対応を見せるなど攻守両面で躍動。チームの2連勝と無失点勝利に大きく貢献した。




セレッソ大阪 MF上門知樹 写真:Getty Images

MF:上門知樹(セレッソ大阪)


名古屋グランパスとの上位対決に臨んだ第25節のセレッソ大阪。ゲーム序盤から互いに1点を取り合う展開となったが、C大阪が3-1で名古屋を下し勝ち点3を手にしている。この白熱した試合の中で、先制点も含めて2ゴールを挙げる活躍を見せたのがC大阪のMF上門知樹だ。先制の場面では、FWレオ・セアラがサイドに流れて抜けた中央に位置取り、クロスに反応してゴールをマークした。勝ち越し点となる2ゴール目も、見事な反転から地を這うようなミドルシュートで名古屋の守護神GKランゲラックの牙城を崩して見せた。


北海道コンサドーレ札幌 MFスパチョーク 写真:Getty Images

MF:スパチョーク(北海道コンサドーレ札幌)


リーグ戦では8戦勝ち無しと苦しむ北海道コンサドーレ札幌。第25節は川崎フロンターレを相手に2-2と痛み分けでゲームを終え、9戦勝ち無しと不名誉な記録を更新してしまったが、DF岡村大八がVAR判定により退場となるまでの試合展開は完璧に近い内容と言えるだろう。特に2-0と素晴らしい試合運びを見せた前半戦、先制からの2ゴールに絡んだのがタイ代表MFスパチョークだ。1点目はフリーキックのこぼれ球を見事なダイレクトミドルシュートから挙げると、巧みなワンタッチコントロールからの切り返しを見せクロスで2点目をお膳立て。攻撃面で圧倒的な存在感を放っていた。




浦和レッズ FWホセ・カンテ 写真:Getty Images

FW:ホセ・カンテ(浦和レッズ)


前第24節で中断明け初勝利を挙げた浦和レッズ。第25節はACLプレーオフ日程の都合もあり中2日という厳しい日程でありながら、1-0の勝利を収めた(対湘南ベルマーレ)。そんな貴重な決勝ゴールを決めたのが、ここに来て調子を上げつつあるFWホセ・カンテだ。相手DFの僅かな寄せの甘さを見逃さず左足を振り抜くと、ボールは美しい軌道でそのままゴールへ。3戦連発となる鮮やかなゴールでチームを2連勝に導いた。




横浜FC FW伊藤翔 写真:Getty Images

FW:伊藤翔(横浜FC)


ホームでの横浜ダービーに臨んだ第25節の横浜FC。首位横浜F・マリノスを相手に、逆転勝利を収めて3試合ぶりの白星を手にした(4-1)。これまで2連敗中と是が非でも勝利して勢いをつけたかったこの試合、逆転ゴールを挙げたのはベテランFW伊藤翔の華麗なボレーだった。また、3点目となるオウンゴールを誘発するクロスを供給するなど、2点に絡む活躍で勝利に大きく貢献した。




FW原大智(シント=トロイデンVV所属時)写真:Getty Images

FW:原大智(京都サンガ)


ベルギー1部のシント=トロイデンから、この夏新たに京都サンガへ加わったFW原大智。前第24節に挙げた加入後初ゴールの勢いそのままに、第25節ではアビスパ福岡を相手に2ゴールをマーク。チームの2連勝に貢献している(2-0)。コーナーキックのチャンスにピタリと合わせて先制点を挙げると、シュートのこぼれ球を押し込み前半のうちに2点目を追加。直後にDFアピアタウィア久がレッドカードで退場となり京都にとっては難しいゲームとなったが、原の2ゴールがチームに活力を与えたからこその勝利と言えよう。

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