マクラーレンF1、モンツァでルノーと会談。ホンダとの将来は9月半ばまでに決定か

2017年9月2日(土)5時49分 AUTOSPORT web

 マクラーレンがF1イタリアGPの週末、ルノー首脳陣と会談を行ったことが分かった。エグゼクティブディレクターのザック・ブラウンは、2018年にもホンダとの契約を継続するのか、ルノーにスイッチするのかについての結論はまだ出ていないと語った。


 F1イタリアGP金曜プラクティスの後、ルノーのジェローム・ストール、シリル・アビテブール、アラン・プロスト、F1のスポーツ面のボス、ロス・ブラウンが、マクラーレンのモーターホームを訪れたとSky Sports Newsが伝えた。


 パワーユニット契約に関する会合が行われたものと考えられるが、ザック・ブラウンは最終決定はまだ下しておらず、9月半ばまでには現在のパートナー、ホンダとルノーのどちらと来季組むのかを決める予定だと語ったということだ。


「とても難しい状況だ。さまざまな形のパズルのピースがある。我々がコントロールできるものもあれば、そうでないものもある」とブラウン。


「すべてが定まれば、決断を下し、発表を行う。まだいくつか課題があり、それについて交渉する必要がある」


「どちらの方向に行く可能性もある。マクラーレンはかつてないほどの大きな決断を迫られることになるだろう」
「だが今は誰とも合意に達していない」


 ホンダとの現在の契約を破棄すれば、マクラーレンは年間約5000万ポンド(約71億円)の資金を失うことになると考えられている。しかしブラウンは、後方で戦い続けて3年目となるいま、マクラーレンにとっては競争力の向上の方が重要だと述べた。


「これ以上表彰台から遠ざかっていることはできない。我々は勝つためにここにいるのだ。従ってスポーツ面から決断を下すつもりだ」


「マクラーレンにとって一番いいのは、スポーツ面においてベストの決断を下すことだ。幸い非常に協力的な株主がついているので、財政面の問題を解決し、スポーツ面を考えた決断を下すことができる」 


 現在自身のチームを含めて3チームにパワーユニットを供給しているルノーには、提携チーム数を増やしたくないとの意向がある。ホンダは来季ザウバーとの提携を取りやめた後、トロロッソとの契約を考えているとの報道がなされており、ベルギーGPの週末にホンダは交渉について否定したものの、もし両者の契約が成立すれば、マクラーレンにとってはトロロッソの代わりとしてルノーのパワーユニットを得る道が開ける。メルセデスとフェラーリにはエンジンを供給する意志はないため、マクラーレンにとってはホンダ以外の選択肢はルノーしか残されていない。 


 トロロッソは来年のパワーユニットに関する決断を下す期限を9月3日に定めているといわれているが、マクラーレンは必ずしも今週末に結論を出す必要はないとブラウンは述べている。 


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