マクラフランが完勝。最終戦は5人が王者を争う【順位結果】インディカー第16戦ポートランド決勝
2022年9月5日(月)6時46分 AUTOSPORT web
ポートランド・インターナショナル・レースウェイで開催されたNTTインディカー・シリーズ第16戦。4日に行われた決勝レースは、ポールポジションからスタートしたスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が終始レースをコントロールし今季3勝目を飾った。
佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、終盤のペナルティも響き追い上げ届かず18位でレースを終えた。
雲ひとつなく晴れ渡ったポートランド・インターナショナル・レースウェイ。スコット・マクラフランを先頭に110周のレースがスタートする。
毎年アクシデントが多発する鬼門のターン1を各車クリアに通過する。3番手スタートのクリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が2番手のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を交わし2番手に浮上。
5番手のパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)もアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)を交わし4番手、10番手スタートのデイビッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)も6番手にジャンプアップする。
3ストップのフューエルウィンドウに入ると数台がピットへと向かう。14番手を走行していたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)も14周目にピットインする。翌周、ニューガーデンもピットインしブラックタイヤからレッドタイヤへ変更。
16周目には5番手のパロウが上位陣では最初にピット作業を行い、18周目に3番手のパワーもピットインを行う。
3秒差をつけトップを走るマクラフランは21周目にピットイン。翌周にルンガーもタイヤ交換を行うも少し作業が遅れ、パワーに先行される。
18番手からスタートしたマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)は、32周を走行してピットイン。ほかのドライバーと違うストラテジーを選択する。
トップはマクラフラン。7秒差でパワー、3番手にルンガー、オワード、パロウ、ニューガーデンと続き、ディクソンは10番手に。
45周目を過ぎると2回目のピットインへと各車向かい始める。48周目、3番手のルンガーがピットイン。マクラフランも翌周ピットインしブラックタイヤに変更。パワー、オワードも同じ周にピット作業を行う。
55周目、ニューガーデンがルンガーをオーバーテイクし4番手に浮上する。
ノーコーションのままレースは進み、マクラフランがトップを快走。4秒差でパワー、オワード、ニューガーデンという展開でラストのピット作業が近づいていく。
トップ4は79周目終わりで一斉にピットイン。ピット作業で順位は変わらず、ニューガーデンのみブラックタイヤでラストスティントへ。
84周目、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)がリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)に押し出されウォールにクラッシュ。このレース最初のイエローコーションとなる。
レースは89周目にリスタート。ターン1で3番手のオワードがパワーのインを差し接触。その間をついてディクソンがニューガーデンを交わし4番手に浮上する。
サイドポンツーンを壊したオワードは、ディクソンに交わされ4番手に。ブラックタイヤのニューガーデンは厳しく、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)に抜かれると次々にポジションを落とし9番手まで下がってしまう。
95周目、7番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)に迫ったルンガーが止まり切れずターン1でオーバーラン。シケインのパーツを拾ってしまい大きくポジションを落とす結果に。
マクラフランは1秒差でリードを続け、ポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。パワーが2位、3位は16番手スタートのディクソンが入った。
混戦のチャンピオン争いは、パワーが523ポイントでニューガーデン、ディクソンに20ポイント差をつけ、有利な展開で最終戦へと挑むこととなった。
■NTTインディカー・シリーズ第16戦ポートランド決勝レース
Pos. | No. | Driver | Team | Engine | Laps | SP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | S.マクラフラン | チーム・ペンスキー | C | 110 | 1 |
2 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 110 | 2 |
3 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 110 | 16 |
4 | 5 | P.オワード | アロウ・マクラーレンSP | C | 110 | 5 |
5 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 110 | 11 |
6 | 26 | C.ハータ | アンドレッティ・オートスポート | H | 110 | 7 |
7 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 110 | 9 |
8 | 2 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 110 | 8 |
9 | 77 | C.アイロット | フンコス・ホーリンガー・レーシング | C | 110 | 14 |
10 | 7 | F.ローゼンクヴィスト | アロウ・マクラーレンSP | C | 110 | 6 |
11 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 110 | 18 |
12 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 110 | 4 |
13 | 14 | K.カークウッド | A.J.フォイト・レーシング | C | 110 | 13 |
14 | 18 | D.マルーカス | デイル・コイン・ウィズ・HMD | H | 110 | 10 |
15 | 45 | J.ハーベイ | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 110 | 17 |
16 | 29 | D.デフランチェスコ | アンドレッティ・スタインブレナー | H | 110 | 24 |
17 | 06 | H.カストロネベス | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 110 | 21 |
18 | 51 | 佐藤琢磨 | デイル・コイン・ウィズ・RWR | H | 110 | 22 |
19 | 28 | R.グロージャン | アンドレッティ・オートスポート | H | 110 | 15 |
20 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 110 | 12 |
21 | 30 | C.ルンガー | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 110 | 3 |
22 | 4 | D.ケレット | A.J.フォイト・レーシング | C | 109 | 25 |
23 | 60 | S.パジェノー | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 100 | 19 |
24 | 48 | J.ジョンソン | チップ・ガナッシ | H | 82 | 23 |
25 | 20 | C.デイリー | エド・カーペンター・レーシング | C | 67 | 20 |