女子W杯表彰式でキス被害のエルモソ、スペインサッカー連盟会長を告訴

2023年9月7日(木)10時59分 サッカーキング

スペイン女子代表のエルモソ [写真]=Getty Images

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 スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長を告訴したようだ。6日、スペイン紙『マルカ』やイギリスメディア『BBC』などが伝えている。

 今夏に行われたFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージランド2023で初優勝を成し遂げたスペイン女子代表。しかし、その後の大会表彰式の最中にRFEFのルビアレス会長が選手たちを祝福していたなか、エルモソに対してはハグをした後に両手で顔を掴んで口にキスをするという強引なスキンシップを行ったことで、国内外から批判が殺到している。

 しかし、ルビアレス会長は騒動後の会見で自身への批判を「偽りのフェミニズム」と表現して辞任を拒否するなど、反省の色を全く見せず。一方、エルモソは自身の公式SNSで同意なしでのキスだったことを強調し、同会長が解任されるまで代表活動をボイコットすることを宣言。多くの男女の代表選手がエルモソに連帯し、ルビアレス会長の辞任を要求していた。

 この影響ですでにスペイン女子代表のホルヘ・ビルダ監督のコーチングスタッフの大半が辞任したほか、81人の選手がスペイン代表でのプレーを拒否する事態になり、FIFA(国際サッカー連盟)の規律委員会はルビアレス会長に対して国内外におけるすべてのサッカー関連活動が暫定的に90日間停止する処分を発表している。

 これを受け、先日にはルビアレス会長に代わってRFEFのペドロ・ロシャ氏が暫定会長となり、体制を刷新することが宣言されると、5日にはビルダ監督が解任され、モントセラート・トメ監督の就任も発表。スペイン女子代表では初となる女性指揮官が誕生している。

 この件についてはすでにスペイン検察庁は8月28日に予備的な捜査を開始しており、エルモソには15日以内に訴状を提出することが求められていたなか、6日にエルモソが同意なしに唇にキスをしたルビアレス氏を性的暴行の疑いで告発したことが発表。正式に訴状を提出したことにより、ルビアレス氏は有罪となれば、罰金または1年から4年の懲役刑が科される可能性があることが明らかになった。

サッカーキング

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