18年ぶりのセビージャ復帰! セルヒオ・ラモスが告白「死ぬ前に愛するクラブで何かを勝ち取りたい」

2023年9月7日(木)12時57分 サッカーキング

セルヒオ・ラモスが『ラモン・サンチェス・ピスフアン』に帰還 [写真]=Getty Images

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 セビージャの元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、クラブ入団セレモニーに臨んだ。6日にスペイン紙『アス』が伝えている。

 1986年3月30日生まれのS・ラモスは現在37歳。これまでに、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、EUROとタイトルを総なめした“カマスのファラオ”は、自身の冒険を締めくくるクラブとして、カンテラ(下部組織)から過ごし、プロキャリアを始めたセビージャを選んだ。今夏に提示された最高額の20分の1の年俸で、18年ぶりとなる復帰を果たしたS・ラモスは「故郷に戻ることは、この上ない幸せだ。ここに帰らなければ、どこに行っても意味がない。祖父、父、セビジスモ、そして(アントニオ・)プエルタに対する負い目があった」と明かしている。

 6日にセビージャの本拠地『ラモン・サンチェス・ピスフアン』にて実施されたクラブ入団セレモニー。まず、S・ラモスは「忘れられない日だ。18年ぶりの帰還。人生には色々なことが起こるけど、今日という日は額縁に入れて飾るのにふさわしいよ。この場を借りて、サンチェス・ピスフアンの扉を開いてくれた会長、スポーツディレクター、副会長、そしてファンに感謝を伝えたい。いつも一緒にいてくれた弟(代理人)にも…」と口にしつつ、「感傷的になってしまうことを許してくれ、ここを出発してから僕は多くのことを経験してきた。少年としてここを離れ、妻と4人の子供を連れて戻ってきた。家族にも、ありがとうを。そしてもう3人、恩人のアントニオ・プエルタ、ゆりかごに揺られているときからセビジスタにしてくれた祖父、今の僕に育ててくれた父…。(引退の時が来たとき)僕たちは、ここの正面玄関から去るのに値する」とこの18年間を回顧するとともに、多くの感謝を述べた。

 さらに、同選手は「いつも希望を抱いている。運命の一部は、僕が描いてきた幻想が実現させたものだからね。選択肢の第一はいつも帰国することだったよ。なぜなら、今がそのタイミングであり、感情もそれを求めていた」と告白。続けて「復帰という考えがよぎったとき、それはとても感情的な出来事だった。故郷に戻り、生まれたクラブでひとつのサイクルを終える機会を得ること。死ぬ前に愛するクラブで何かを勝ち取りたいという思い…。ベストを尽くすことができるはずだ。願わくば、ヘスス・ナバスや(イヴァン・)ラキティッチのように、復帰してタイトルを獲得できる幸運に恵まれますように。まずは信じてみよう」と並々ならぬ思いを語った。

 またS・ラモスは、セビージャのウルトラス『ビリス・ノルテ』との間に残る遺恨にも言及。同応援団体は5日、過去の行動により“裏切り者”と認識しているS・ラモスを獲得したクラブ上層部を強く非難する声明を発表していた。自身に反発する勢力もいることについては「ここに戻ってきてから改めて多くの愛情に気づき、そのことに感謝している。過去に犯した過ちを再認識し、明らかに間違っていたジェスチャーについてもう一度謝罪したい。僕はセビジスタが胸につけているエンブレムを守るために、そして、僕たちが同じ船のクルーであることを示し、そのような意見を持っている人々を変えるために来た」と結果で示していくと決意を固めている。

 果たして、愛憎渦巻くS・ラモスの復帰譚は、どのような結末を迎えるのだろうか。なお同日、『ラモン・サンチェス・ピスフアン』にて実施されたS・ラモス復帰プレゼンテーションには、約25000人のセビジスタが集結。同選手は感極まり、涙を流すシーンもあった。

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