中上、MotoGPサンマリノGPは電子制御面で苦戦し予選19番手。「まだ改善の余地がある」

2018年9月9日(日)13時5分 AUTOSPORT web

 イタリアのミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで行われたMotoGP第13戦サンマリノGP予選で、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は19番手を獲得。決勝レースを7列目から迎える。


 中上にとってサンマリノGPは特別な思い入れのあるグランプリだ。盟友であった富沢祥也が、2010年のMoto2クラス決勝レース中のアクシデントにより逝去。サンマリノGPのレースウイーク前には、このミサノは「祥也がいつも特別なパワーをくれる」と語り健闘を誓っていた。


 過去にはMoto2参戦時代に3度の表彰台に立っており、結果を残しているサーキットでもある。しかし、MotoGPクラスとして初めて挑むミサノで、中上は初日から苦戦する。


 初日のフリー走行2回目では転倒。怪我はなかったというが、初日を総合16番手で終える。さらに予選Q2進出がかかる土曜のフリー走行3回目では、前日の夜に降った雨により完全なドライコンディションで走行できなかったこともあり、このセッションで12番手タイムながら初日のタイムを更新するには至らなかった。


「フリー走行3回目のコンディションはそれほどひどかったわけではないのですが、昨日のラップタイムを更新するほど充分ではなかったために、午後の予選ではQ1に振り分けられることになりました」


 中上は予選Q1から上位グリッド獲得を目指したが、ここではセッティング面で苦戦した。特に電子制御面がきまらず、エンジンブレーキやトラクションコントロールのバランスが取りきれなかったようだ。予選は19番手に沈む結果となった。しかし中上は決勝レースに向け、前を向く。


「エンジンブレーキやマッピングなどの制御方面ではまだ改善の余地があり、今日は少しあれこれと行き来することになりました」


「明日(の決勝レース)は27周と長いので、厳しいレースになると思います。スタートを上手く決めて、安定したリズムでミスなく走ることができれば、上位陣の選手たちにもついて行けると思います」


 イギリスGPは悪天候によりキャンセルされたが、前々戦のオーストリアGPでは21番グリッドからポイント圏内の15位フィニッシュを果たしている。堅実な走りで、ひとつでも上のポジションをねらっていきたいところだ。

予選19番手から決勝レースを迎える中上


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