ハッキネンがF1エンジンペナルティを批判「ドライバーでなくチームに罰を」

2017年9月14日(木)16時35分 AUTOSPORT web

 2度の世界チャンピオンであるミカ・ハッキネンは、F1のエンジンペナルティのシステムは「ドライバーにとって不公平」でしかなく、早急に改定が必要だと考えている。


 パワーユニットの6つのエレメントは年間4基までの使用に制限されており、これを超えるとグリッドを降格されるペナルティが科される。このシステムは、ドライバーの努力を台無しにし、ファンを失望させる不合理なものであるという意見は多く、ハッキネンの批判に異を唱える者はほとんどいないかもしれない。


「エンジンに新しいパーツが必要になったからといって、ドライバーのグリッド位置を下げるというのは不合理だ」とハッキネンはブックメーカーUnibetのコラムに書いている。ハッキネンはかつてマクラーレンで走り、現在は同社のパートナーアンバサダーを務めている。


「このシステムを批判することは簡単で、適当な代替案を考えるのは難しいということは分かっている。ただ、チームやサプライヤーが新しいパーツを使ったとしても、ドライバーには断じて罪はない」


「今のシステムはまるで学校でいたずらをした子供を罰する代わりに、その家族全員を罰するようなものだ」


「まったく理にかなっていないし、ペナルティについてファンが理解するのも難しい」


 ハッキネンの現役時代には、ドライバーへのペナルティはコース上での悪質な行為に対してのみ科されていたとして、今のF1でもそのようなケースに限るべきだと彼は考えている。


「私がF1でレースをしていた頃もペナルティはあったが、それはコース上での悪質な行為に対し、スチュワードが罰が必要だと判断したときだけだった」と48歳のハッキネンは語った。


「それが普通のことであり、現在もドライバーに対してその手のペナルティは科されている。状況によっては、真剣に受け止めさせるために罰金を科すこともあるだろう」


「現在のエンジンやギヤボックス(交換について)のペナルティは、それとはまったく異なる次元の話で、ドライバーにとって不公平なものだ」


「チームやエンジンマニュファクチャラーは、設計や開発、あるいはアップグレードを導入する段階でルールを把握している」


「彼らが計算を誤って交換が必要になったのなら、罰せられるべきなのはチームとエンジンサプライヤーだ。レースをしたがっているドライバーや、お気に入りのドライバーが予選で手に入れたグリッド位置からレースをスタートするのを期待しているファンが罰を受けるべきではない」


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