イ・ガンイン、アジア競技大会3連覇を目指すU24韓国代表合流へ! PSGが派遣を許可

2023年9月15日(金)16時33分 サッカーキング

今季開幕から2戦に先発出場していたイ・ガンイン [写真]=Anadolu Agency via Getty Images

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 パリ・サンジェルマン(PSG)に所属している韓国代表MFイ・ガンインが、9月中旬から10月上旬にかけて中国の杭州で開催される「第19回アジア競技大会」に出場する目処が立ったようだ。フランスメディア『RMCスポーツ』が14日に報じている。

 韓国サッカー協会(KFA)は7月14日付で同大会に出場するU−24韓国代表メンバーの22名を発表。現在22歳のイ・ガンインもメンバー入りを果たしていた。だが、同大会はFIFA(国際サッカー連盟)ではなくアジア・オリンピック評議会が主催しており、インターナショナルAマッチウィーク期間外に開催される。そのため、各クラブは招集に応じる義務を有していない。このような背景から、メンバー発表の時点では正式に参加が確定したわけではなく、PSGとの協議が必要となっていた。

 今回の報道によると、PSGはKFAの要望を受け入れ、大会期間中にイ・ガンインをU−24韓国代表チームに派遣する方針を伝えたという。当初、U−24韓国代表を率いるファン・ソンホン監督は「選手自身の出場意志が非常に強く、協議はうまくいくと思っている」と発言していたが、メンバー発表からおよそ2カ月が経過しても進展がない状況を受け「PSGの対応に失望している。私はガンインと個人的に連絡を取り合っており、彼はできる限り早くこちらに合流することを望んでいる。だが、PSGとの話し合いは進んでいないみたいだね」と不満を漏らしていた。

 同大会への参加に伴い、イ・ガンインはリーグ・アンおよびチャンピオンズリーグ(CL)の数試合を欠場することが決まった。PSGに戻ってくる時期はU−24韓国代表が同大会でどれほど勝ち進むかによって前後するが、決勝戦は10月7日に予定されているため、最大でもリーグ・アン4試合、CL2試合の欠場が予想される。最も遅い場合は10月のインターナショナルAマッチウィークが明けたタイミングでのPSG復帰となりそうだ

 なお、韓国では成人男性に兵役義務が設けられているが、スポーツ選手の場合はオリンピックでの金・銀・銅メダル、またはアジア大会で金メダルを獲得することで「体育要員」の資格による兵役特例の恩恵を受けられる。現在U−24韓国代表は自国開催の2014年仁川大会、2018年ジャカルタ大会と同大会2連覇中で、前回大会の優勝によりトッテナム所属のソン・フンミンやバイエルン所属のキム・ミンジェらが兵役特例の対象となっていた。なお、PSGも韓国における兵役特例の制度を認識しており、イ・ガンインをクラブの長期的な戦力とみなしていることから、合流への最終的なゴーサインを出したと伝えられた。

 U−24韓国代表はグループEに組み分けられており、同バーレーン代表、同タイ代表、同クウェート代表と対戦する。初陣は19日に行われる同クウェート代表との一戦だ。

 イ・ガンインは今夏の移籍マーケットでマジョルカからPSGへ完全移籍加入。今季はリーグ・アン開幕から2試合で先発に名を連ねていたが、以降は太もものケガにより欠場していた。現在、PSGではスペイン代表合流中に負傷したFWマルコ・アセンシオがおよそ2週間ほどの離脱を強いられている。同MFファビアン・ルイスも左太ももに軽い痛みを訴えており、15日に控えたリーグ・アン第5節ニース戦の出場が不透明な状況だ。2選手に加えて、イ・ガンインの離脱も決まったが、チームは影響を受けずに白星を積み重ねられるだろうか。

サッカーキング

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