「ヤマモトのために金庫を開けるべきか」ヤンキースは山本由伸の獲得に慎重な姿勢?米メディアが球団側の財政事情に見解

2023年9月16日(土)6時30分 ココカラネクスト

山本の契約は総額2億ドル(約294億6900万円)を超えるともされている(C)Getty Images

 オリックスの山本由伸は今月9日のロッテ戦で、2年連続でのノーヒット・ノーランという快挙を達成した。さらに、視察に訪れていたヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMの目の前で成し遂げるという、来季のメジャー移籍へ向けてのド派手なアピールとなった。

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 山本は今季も投手タイトル総なめするほどの成績を残しており、シーズンオフにポスティングでの米球界移籍が確実視されている。すでに多くのメジャー球団の関心を示し、ヤンキースも日本人右腕獲得へ力を注ぐ見込みであるとも伝えられてきた。

 日米のレギュラーシーズンも最終盤を迎え、米国内では山本の名前が頻繁にメディアを賑わしており、現在もヤンキースに関連するトピックも少なくない。その中で、ニューヨークの名門が山本へのアプローチについて、慎重な姿勢であることなども報じられている。

 米スポーツサイト『Fan Nation』では現地時間9月14日(日本時間9月15日)に配信された山本の特集記事の中で、ヤンキースのシーズンオフの動向に言及しており「理論的には、ヤンキースがヤマモトを欲しがることは確かに理にかなっている。ゲリット・コール以外のヤンキースのローテーションは大きく安定せず、チームはルイス・セベリーノを放出する可能性が高い」と指摘。

 その上で「しかし、ヤンキースがヤマモトと契約することの欠点がひとつ考えられる」として、「投手陣の不安定さ以上に多くの問題を抱えていることだ」と説いており、今季低迷した打線でも大きな補強が必要であり、さらにかつて在籍した田中将大の契約を上回る金額が山本獲得のために必要となると見通している。

 今回のトピック内で「彼(山本)のために金庫を開けるべきか?」とも記されていることからも、財政面の懸念を示している同メディアは「ヤマモトだけではチームの問題解決にはならない」と主張。しかし、その一方で「ローテーションの安定を図るにはヤマモトは必要」とも綴っており、「もしヤンキースが、ヤマモトとの契約と並行して、必要な補強を行うことができれば、ワールドシリーズ・タイトル争いに向けて、ようやく針を進めることができるだろう」と論じている。

 財政面を考えて獲得に二の足を踏むとされているとはいえ、戦力として高く評価されていることも間違いない。いずれにしても、今オフのトップFA投手とも目される右腕をめぐる「争奪戦」は、熾烈を極めることとなるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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