台本なしの岡田語録が面白すぎる!阪神18年ぶり優勝をもたらした「言葉の力」

2023年9月20日(水)17時43分 ココカラネクスト

岡田監督の求心力は選手だけでなく、メディアをも惹きつけているようだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 18年ぶりの栄冠を成し遂げた「虎の将」に、賛辞が止まりません。

 岡田彰布監督です。卓越したチームマネジメント力はもちろんのこと、その「実力」は数字に表れていると証言するのは、あるスポーツメディアのネット記事担当者です。

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「岡田監督はズバリ、『PV持ってる男』です。歯に衣着せぬ発言は見出しも強くなりやすい。試合後の岡田語録はスポーツ各紙の強力コンテンツになっています。各社とも頭が上がらないことでしょう」

 岡田監督は65歳。なぜ時代に求められるのでしょうか。

 前述の担当者は言います。

「プロ野球の監督もネットでの炎上が怖くて、以前と比べて試合後の談話に本音を漏らさなくなっています。負けても『明日頑張ります』じゃファンは納得しません。そんな中、岡田監督は思ったことをそのままストレートに口にする。こんな時代にその姿勢はむしろ好印象に映るんです。それこそ名将・野村克也さん以降途絶えていた本音丸出しのコメントを、ファンが楽しみにしているのでしょう」

 前もって練りに練った談話ではなく、その時、胸中に浮かんだ言葉をそのまま伝える。だから人々の胸に響く。誰もがそう実感したのは優勝決定後の監督インタビューです。岡田監督は聞き手の問いかけに一つ一つうなずきながら、答えていきました。台本のないやりとりに、視聴者も引き込まれていきました。

「今日で『アレ』は封印して、みんなで『優勝』を分かち合いたい。『アレ』は優勝までだったんでね。日本一は決めてないんですよ。何かいい言葉があったら教えて欲しい」

 ファンへの異例の呼びかけに、誰もが笑顔になりました。

 そしてその“破壊力”は数字にも表れています。

 サンテレビで生中継された同戦の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ)は、関西地区で20.8%を記録。瞬間最高視聴率は実に29.0%をマークしました。

「驚きです。『プロ野球は数字にならない』が令和のテレビ関係者の“定説”でしたが、阪神フィーバーが全て吹き飛ばしてしまった(笑)。マーケティングリサーチを駆使する大手局ではなく、ただひたすら阪神一筋で放映してきたサンテレビに幸運が舞い込むというのもファンにとってはうれしいことです」(放送関係者)

 岡田阪神が地元のフィーバーも追い風に、CS、それから日本シリーズへと、歩みを進めていきます。そのコメントにもファンの注目が集まりそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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