ロレンソ、マルケスのMotoGPアラゴンGPでの走りに怒り心頭。「彼に行く手を阻まれた」

2018年9月24日(月)19時42分 AUTOSPORT web

 MotoGP第14戦アラゴンGP決勝レース、開始直後の1コーナーでポールポジションスタートのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)が宙を舞った。ロレンソはハイサイドクラッシュを喫してレースをリタイア。片や、そのときロレンソの前にいたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は、優勝を飾った。1周目の1コーナーで、何が起きていたのだろうか。


「失望感と同時に怒りを覚えている」と、怒りをあらわにするのはクラッシュを喫したロレンソ。ロレンソはオープニングラップ1コーナーで起こったクラッシュについて、マルケスが原因だと考えているようだ。


 ポールポジションからスタートしたロレンソは、アウト側から加速して1コーナーに飛び込んだ。そのときイン側にいたのは3番手からスタートしたマルケス。ロレンソが1コーナーのインについたとき、マルケスはロレンソよりもほんの少しだけ前に出ていた。しかし、そのあとにマルケスはアウト側にふくらみ、ロレンソと重なるようなラインをとった。


 ロレンソはそのときの状況について、こう説明する。


「マルケスと同じラインを取ったが、彼は最初のコーナーでブレーキングを遅らせたため、ワイドにラインを取らざるを得ず、しかも彼に行く手を阻まれる格好になった」


 このとき、ロレンソの頭には後方から来るライダーにポジションを奪われてしまう、という考えがよぎった。


「他のライダーに抜かれまいとダートの上でアクセルを開けたら、リヤがスライドしてクラッシュする羽目になった」


 ハイサイドを起こしたロレンソは転倒後に立ち上がったものの足を引きずっており、その後担架に乗せられた。サーキットのメディカルセンターでは右足親指の脱臼と、第2中足骨の複雑骨折だと診断されている。


「マルケスがああいう走り方をするのは今回が初めてではない。彼は他のライダーのことを気にしないし、しかも確信犯でやっている。レース・ディレクションに話をすることはないが、再びこのようなことが起こって欲しくない」


 負傷の具合については「完治までどのくらいかかるか見極める必要がある。タイGPまでには治って欲しい」と語るにとどめた。


 一方、マルケスは今回の出来事は故意ではないとコメントしている。


「いいスタートを切ったんだけど、コースの汚れた部分に乗ってしまってフロントのグリップを失ったんだ。ブレーキを離してワイドなラインをとらざるをえなかった。ロレンソがクラッシュしたことは、最後まで気が付かなかったよ」


 一時は緊張関係にあったマルケスとロレンソ。しかし少なくともアラゴンGPまでは関係性を回復させていたように見えた。今回の出来事が、来季のチームメイトとなるこのふたりの間に再び軋轢を生むことになるのだろうか。


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