【気になる一言】ハミルトン移籍の噂を否定したレッドブル代表「ファンの立場からすれば言っていることは正しい」

2020年9月26日(土)11時59分 AUTOSPORT web

 2020年F1第10戦ロシアGPの金曜日会見に登場したレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表に、こんな質問が投げかけられた。


「エディ・ジョーダンが最近語った、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が来年マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のチームメイトになるかもしれないという話をあなたはどのように受け止めていますか?」


 これは第9戦のトスカーナGPでジョーダンがイギリスのメディアに語ったものだ。だが、これはジョーダンが何か確証を握って語った話ではなく、あくまで本人の希望的観測だ。ジョーダンによれば、「おなじチーム内でフェルスタッペンとハミルトンが戦うのを多くのファンが見たいはずだ」という。


 この質問にホーナーはまず、「エディ(ジョーダン)は酔っ払っていたんじゃないか」と笑い、こう続けた。


「ファンの立場からすれば、エディが言っていることは間違いなく正しい。でも、私は最近ルイス(ハミルトン)と話をしていないから、ルイスがどう思っているのかはわからない。だが、想像するに彼はメルセデスに残留すると思う。多くのファンはルイスとマックス(フェルスタッペン)の真っ向勝負が見たいはずだから、私にできることはマックスにルイスと勝負できるマシンを今シーズン中に準備することだ。それができなければ、来シーズンは必ず」


 ちなみにこの質問は、木曜日の記者会見でフェルスタッペンにもぶつけられていた。フェルスタッペンの答えはこうだ。


「僕が興味を持っているのはチャンピオンシップに勝つことだけ。第一、彼(ハミルトン)が僕のチームメイトになると思う? だって、彼は現時点でタイトルを獲得するために適切なチームにいるんだよ。それに彼もチャンピオンになりたいと思っているけど、僕だってチャンピオンになりたいんだ」


 このようにホーナーとフェルスタッペンは、ハミルトンのレッドブル・ホンダ移籍には否定的な見方を示した。

2020年F1第10戦ロシアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


 ただし、ジョーダンの希望的観測は単なる本人の空想ではない。それはハミルトンが所属するメルセデスが、現在チームについているスポンサーであるイネオスに売却するという噂に基づいたジョーダンなりの推測だ。さらにジョーダンはチームの売却によって、ハミルトンのメルセデスでの精神的な支柱となっているトト・ウォルフ代表が退任することも、チームを移籍する大きな理由となるだろうと予測している。


 ただし、このチーム売却の噂はウォルフも、メルセデスの親会社であるダイムラーも否定している。


 金曜日の会見では、ホーナーにこんな質問も飛んだ。


「2020年シーズンのレッドブル・ホンダは、フェルスタッペンとの契約条項にある目標が達成されなかったため、フェルスタッペンが今シーズン終了後にレッドブルを去ることができると考えるのは現実的ですか。それとも彼は2021年もチームに残るとあなたは100%確信していますか?」


 レッドブルは今年の初めにフェルスタッペンと2023年まで契約を延長したが、そこにはパフォーマンス条項があり、条件次第ではフェルスタッペンが契約期間中でも移籍できると言われている。


 ホーナーは「契約の詳細については極秘なので、いろいろな噂が立つものだ」と前置きしたうえで、「私は100%、マックスが2021年もレッドブルに残ると確信している」と契約が満了する前にフェルスタッペンがチームを離れることはないとの見方を示した。


 ちなみにホーナーは、レッドブル・ホンダ技術部門の大黒柱であるエイドリアン・ニューウェイも、来年以降もチームに残ると断言。ローレンス・ストロール率いる新生アストンマーティンへ引き抜かれるのではないかという噂を否定した。

2020年F1第10戦ロシアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

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