アルピーヌ育成のピアストリが完勝で3勝目&ランク首位キープ。佐藤万璃音は14位【FIA-F2第6戦ロシア レース3】

2021年9月26日(日)18時31分 AUTOSPORT web

 9月26日(日)、2021年FIA-F2第6戦ロシアのフィーチャーレース(決勝レース3)がソチ・オートドロームで開催され、オスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)が優勝。佐藤万璃音(トライデント)は14位だった。


 スターティンググリッドは予選結果がそのまま反映されるためピアストリがポールポジション。2番手にユアン・ダルバラ(カーリン)、3番手にテオ・プルシェール(ARTグランプリ)、4番手は周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)、佐藤は19番手スタートとなった。


 周回数は28周。天候は曇り、気温18.7度、路面温度22.6度で路面はドライ。1回のタイヤ交換が義務付けられている。なおフェリペ・ドルゴヴィッチ(ユニ・ヴィルトゥオーシ)はレース1でマシンを大破させてしまい欠場。21台が日本時間17時20分にフォーメーションラップをスタートさせ、決勝レース3が始まった。


 ピアストリがホールショットを決め、プルシェールが2番手に、ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)が3番手に浮上しダルバラがドロップ。後方ではベント・ビシュカール(トライデント)がスピンしマシンをストップ、早々にバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。


 マシンの撤去が完了しVSCは2周目の途中に解除。レースリスタート後は大きな混乱なく全車周回を完了。スーパーソフトタイヤのピットウインドウが開く6周目付近まで静穏なレース展開となっていく。


 7周目、3番手を走行していたボシュングが先陣を切ってタイヤを交換。レース2で2位表彰台を獲得するも12番手まで順位を落としていたユーリ・ビップス(ハイテックGP)も同時にピットイン。ビップスはマシントラブルのようで、ピットアウト直後にリタイアしている。


 8周目には暫定3番手のダルバラ、4番手のロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)もピットイン。首位を走っていたピアストリは9周目にタイヤを交換。これでプルシェール、周、レース1勝者のダニエル・ティクトゥム(カーリン)というオーダーとなる。


 10周目にはこのトップ3もピットインしタイヤを交換。プルシェールがオーバーカットに成功しピアストリの前でコースに復帰するも直後に追い抜かれてしまう。実質首位のピアストリは暫定7番手、プルシェールは8番手、ボシュングが9番手となった。また見た目上のトップ3はリアム・ローソン(ハイテックGP)、ギリェルメ・サマイア(チャロウズ・レーシング・システム)、佐藤というオーダーに。


 ピアストリはプルシェールを1〜2秒後方に従えながらタイヤを交換していないマシンを毎周のように追い抜いていき、18周目に見た目上のトップへ返り咲く。プルシェールも2番手に浮上し2台の差は2.201秒となる。


 19周目には全車がタイヤを交換したことで見た目上の順位が正規の順位となった。トップはピアストリ、2番手にプルシェール、以下ボシュング、ダルバラのオーダーで残り10周のレースに挑んでいく。


 上位勢に順位変動が起きたのは22周目。4番手ダルバラは3番手ボシュングから1秒以内の間隔をキープしプレッシャーをかけて走行。後方からの見えない圧力に翻弄されたか22周目、ボシュングがブレーキをロックさせコースアウト。ボシュングはダルバラに交わされ、シュワルツマンにも抜かれて一気に5番手までドロップしてしまった。


 残り3周となった26周目、プルシェールがペースアップしピアストリに接近するも、1秒以上の差を確実に担保しDRS圏内に入れない余裕の走りを展開する。後方ではボシュングがフロントタイヤをパンクさせてしまい戦線離脱となった。


 レースはこのままピアストリが逃げ切りポール・トゥ・ウインで今シーズン3勝目、前戦のイタリアに続きフィーチャーレース2連勝を飾った。プルシェールが2位、ダルバラが3位、佐藤は14位でフィニッシュした。


 ポイントランキングはピアストリが178点で首位。2番手の周は142点、3番手はシュワルツマンで135点、4番手はティクトゥムで129点、5番手はプルシェールで120点となっている。


 次戦は2ヶ月以上のインターバルを挟み、第7戦は12月3日〜5日にサウジアラビアのジェッダで開催される。


■FIA-F2第6戦ロシア フィーチャーレース(決勝レース3) 暫定リザルト






























































































































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
12O.ピアストリプレマ・レーシング28Laps
210T.プルシェールARTグランプリ1.928
36J.ダルバラカーリン12.601
41R.シュワルツマンプレマ・レーシング14.485
55D.ティクトゥムカーリン18.058
63周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ22.177
77L.ローソンハイテックGP30.596
811R.フェルシュフォーMPモータースポーツ33.451
99C.ルンガーARTグランプリ37.775
1020D.ベックマンカンポス・レーシング39.118
1117M.アームストロングダムス43.824
1214E.フィッティパルディチャロウズ・レーシング・システム44.482
1315G.サマイアチャロウズ・レーシング・システム45.798
1425佐藤万璃音トライデント51.902
1516R.ニッサニーダムス58.191
1612L.ツェンデリMPモータースポーツ1’08.370
1723A.デレッダHWAレースラボ1’24.953
1822J.ヒューズHWAレースラボ1Lap
1921R.ボシュングカンポス・レーシング3Laps
8J.ビップスハイテックGPDNF
24B.ビシュカールトライデントDNF

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