マキシム・マルタン、プチ・ル・マンを最後に5年間在籍のアストンマーティンを離脱へ

2022年9月30日(金)14時12分 AUTOSPORT web

 マキシム・マルタンは、今週末にロード・アトランタで開催されるモチュール・プチ・ル・マンで、アストンマーティンのファクトリードライバーとして最後のレースを戦う。


 マルタンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の今季最終戦として実施される10時間レースに、ロマン・デ・アンジェリス、イアン・ジェームスとともにハート・オブ・レーシングの27号車アストンマーティン・バンテージGT3で出場する。


 今シーズンはこれまで、ワトキンス・グレンとカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パークでGTDクラス2勝を挙げ、さらに2回の表彰台を獲得。この結果、チームメイトのアンジェリスは1戦を残して選手権首位に立っている。


 ベルギー出身のマルタンは、アストンマーティン・レーシング(AMR)加入以前はBMWのワークスドライバーとして5年間活躍した。DTMで複数のレースに勝利し、2016年のスパ24時間レースでは総合優勝を果たしている。
 
 イギリス車メーカーへは2018年に加わり、WEC世界耐久選手権LMGTEプロクラスのメンバーとして参加した同年のスパ6時間レースで初優勝。その後、2020年にはル・マン24時間レースでアレックス・リン、ハリー・ティンクネルとともにアストンマーティン・バンテージAMRをドライブし、GTEプロクラスのウイナーとなった。この年アストンマーティンはWECマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。


 AMRパートナーレーシングの責任者であるヒュー・タスカーは、「この場を借りて、バンテージ・プログラムに多大な貢献をしてくれたマキシム(・マルタン)に感謝したい」と語った。


「彼はアストンマーティン・バンテージの開発に不可欠な存在であり、実際2018年にはニュルブルクリンクで、ダレン・ターナーとともにGT3マシンをレースデビューさせた」


「また、彼は2020年のル・マン24時間レースで優勝しただけでなく、同年シーズンにおけるマニュファクチャラーズ世界選手権で重要な役割を果たしドライバーズタイトルにもごく近いところまで行った(シリーズランキング2位。チャンピオンは同陣営のニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組が獲得)」


「私たちは、彼の今後の活躍を願っている」

2022年はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロ/GTDクラスでハート・オブ・レーシングチームのアストンマーティン・バンテージGT3をドライブしたマキシム・マルタン
ハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージGT3
97号車がクラス優勝、後にシリーズチャンピオンとなる95号車が3位となった2020年のル・マン24時間レース

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