レコードブレイクからポール・トゥ・ウイン。マルティンがスプリントを制覇/MotoGP第14戦日本GP

2023年9月30日(土)15時50分 AUTOSPORT web

 9月30日、MotoGP第14戦日本GPのスプリントレースが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)がポール・トゥ・ウインで優勝を飾った。


 午前中に行われた予選Q2で、マルティンがポールポジションを獲得した。2番手はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、そして3番手に入ったのはジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)。


 マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)はQ2序盤、12コーナーでクラッシュ。マシンもベゼッチ自身もスポンジバリアまで吹っ飛ぶほどハードなクラッシュだったが、ベゼッチはすぐさまピットに戻ってスペアマシンに乗り換え、4番手を獲得している。


 5番手はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)。6番手はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)で、ディ・ジャンアントニオにとっては自己ベストグリッドとなった。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はQ1からの予選でQ2に進出し、7番手。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は14番手、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は18番手だった。


 スプリントレースは気温27度、路面温度35度のドライコンディション。午後になって雲が広がりつつあったが、スプリントレースのスタート時刻が近づくと強い日差しがコース上に降り注ぎ、暑さを感じる天候となった。


 好スタートを切ったのはポールポジションスタートのマルティンで、2番手にミラー、そして3番手にはビンダーというKTM勢が続く。バニャイアは4番手に後退、その後ろにマルク・マルケス、ベゼッチが続く状況である。


 しかし、ビンダーが11コーナーでミラーをパス。KTMライダーふたりのなかで順位が入れ替わり、ビンダーが2位、ミラーが3位となった。また、3周目にはザルコが6番手に浮上し、ベゼッチが7番手に後退した。


 5周目になると、トップのマルティンと2番手のビンダーから3番手のミラーが遅れ始め、その差は1秒以上になった。マルティンはビンダーに対するギャップも広げていき、マルティン、ビンダーはそれぞれ、ほぼ単独走行の格好になる。対して3番手争いは、ミラーとバニャイアによる接戦となった。バニャイの後ろにはマルク・マルケスがいるが、1.5秒以上離れており、さらにザルコ、ベゼッチが迫る状況である。


 9周目、ベゼッチが11コーナーのブレーキングでマルケスをパスしようとした。しかし、マルケスは5番手を譲らず、ベゼッチはグラベルまで飛び出した。その攻防のすきを突く形で、ザルコが5番手に浮上。マルク・マルケスは6番手、ベゼッチは7番手にポジションダウンした。


 終盤、激戦となったのは3番手争いである。11周目、その前の周に仕掛けようとするも前に出ることができなかったバニャイアが、11コーナーでミラーをオーバーテイク。3番手に浮上した。


 優勝したのはマルティン。スプリントレースで5度目の優勝となった。2位はビンダー、3位はバニャイアが獲得した。4位はミラー、5位はザルコ。ベゼッチは終盤にマルケスをとらえ、6位。マルケスは7位フィニッシュだった。


 14番グリッドスタートだったクアルタラロは15位でゴール。母国グランプリで初日にブレーキングの安定性に苦しんでいた中上は、厳しいレースとなって18番グリッドスタートから17位でレースを終えた。

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