レッドブルF1首脳、ベッテルと同様にルクレールにも非があると主張。フェラーリの対応にも批判的
2019年10月4日(金)10時38分 AUTOSPORT web
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、過去数レースでフェラーリに生じている緊張状態に関しては、シャルル・ルクレールにもセバスチャン・ベッテルと同様の責任があると述べている。
前戦ロシアGPでは、レース序盤にベッテルがチームオーダーに従わず、チーム内に緊張が走る場面があった。フェラーリはレース前、ポールシッターのルクレールが3番グリッドのベッテルにトウ(スリップストリーム)を使わせてフェラーリ1−2を達成するというプランを立て、ドライバーたちもこれに同意していたが、ベッテルはスタート直後にトップに立った後、ポジションをルクレールに返すようにとのチームの指示に従うことを拒んだのだ。
結局、ピットストップでルクレールがアンダーカットする形でベッテルの前に出た後、ベッテルのマシンに信頼性の問題が発生。ルクレールはメルセデス勢に敗れ、3位に終わった。
マルコは、ロシアGPでベッテルがチームオーダーに消極的な姿勢をとったことの原因は、ルクレールにあると考えている。
「ベッテルがソチでルールに従わなかったというのなら、ルクレールもモンツァでルールに従わなかったではないか」とマルコは『Servus TV』で論じた。
「彼は予選でベッテルにスリップストリームを使わせるはずだった。彼は間違いなく緊張状態を作り出すことに加担している」
マルコはフェラーリのチーム戦術についても感心しておらず、チームの公正さに疑問を呈した。
「ベッテルが前にいることにルクレールが不満を漏らした際に、エンジニアは『心配するな、ピットストップで解決する』と言った」
「それはつまり『ピットストップで状況を操作する』という意味だ。それは不公平なことであり、スポーツではない」
「フェラーリにとって、すべての状況がすでに十分難しいものであるというのに、なぜ意図的にドライバーたちを敵対させ、さらに状況を悪くするのだろうね」とマルコは締めくくった。