2000安打目前で構想外の中島宏之 過去に大台目前で巨人を去った選手たち

2023年10月6日(金)17時30分 ココカラネクスト

巨人を構想外になった中島。その去就に注目が集まる(C)CoCoKARAnext

 各球団で戦力外通告を受けた選手の名前が連日報じられ、巨人では中島宏之が来季構想から外れたと伝えられた。中島は通算1928安打を放っており、2000安打まで残り72本と大台到達目前での宣告となった。

 巨人では2000本安打を達成目前でチームを離れた選手が少なくない。

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 例えば、現在はロッテ一軍打撃コーチを務める村田修一。村田は2011年オフに巨人に移籍した。巨人在籍時は30本塁打以上を打った年はなかったが、3割を2度マークするなど中心打者として3度のリーグ優勝に貢献。ただ、2017年オフにチームの若返りを図るために戦力外通告を受ける。同年は118試合に出場して打率.262、14本塁打、58打点とまずまずの成績を残しており、本人としても青天の霹靂だったことだろう。

 村田は所属チームを探すも見つからず、2018年3月に独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブスに入団してNPB復帰を目指したが、結局声は掛からず引退した。通算安打は1865本で、あと1、2年プレーできていれば、2000本安打はほぼほぼ達成できていたことだろう。

 また、谷佳知氏は通算安打1928本と2000本安打に最も近かった。2006年オフに巨人に加入して計7年在籍。移籍前のオリックスでは4年連続3割をマークしたヒットメーカーは巨人でも本領発揮して2度の3割を記録した。成績不振によって2013年オフに戦力外通告を受けたが、その後古巣に復帰。2年間プレーして現役引退を決めた。

 侍ジャパンの新監督に就任した井端弘和氏も惜しいところで引退し、2000本安打達成には至らなかった。井端氏は引退後に巨人一軍内野守備走塁コーチに就任しているため、厳密に言えば巨人を去ってはいないが、大台目前まで迫ったという意味合いで、ここで紹介したい。

 2013年オフに当時在籍していた中日と契約面で折り合いがつかずにチームを去ることになった井端氏。その後、巨人と契約して当時のレギュラーセカンドで、膝に不安を抱えていた片岡保幸氏(当時の登録名:片岡治大)のバックアップ要員として活躍。2年間プレーしたが、2015年オフに同級生の高橋由伸氏の監督就任に伴って現役引退を決めたことがキッカケで自身も引退を決意。通算安打1912本と100本を切っており、巨人の2年間では計105本打っていた。2年間現役を続ければ名球界入りできていたが、記録にこだわらないその決断力には驚かされた。

 中島は谷氏と並ぶ1928本を放っており、井端氏や村田コーチよりも2000本安打に近いため、より今後の動向が気になるところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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