電撃移籍の巨人・リチャードの素顔とは... 既にファンだけでなく報道陣からも大人気

2025年5月19日(月)8時0分 スポーツニッポン

 ソフトバンクから巨人へ電撃トレードで移籍してからまだ1週間だが、リチャード内野手(25)はファンだけでなく、既に報道陣からも人気者だ。トレード発表の翌日(13日)にマツダスタジアムで行った入団会見は10分以上もの間、自らの言葉で必死に話そうとする姿に心をつかまれた。

 会見に現れたリチャードはまさに緊張した姿そのものだった。登場した時から顔には汗がにじみ、顔は真っ赤。それでも、報道陣からの質問に必死で答える姿に徐々に引き込まれていった。ソフトバンク時代から抱いていた巨人の印象を問われた際には「いつも相手チームとして戦ってきたんですけど、威圧感というかなんか嫌だなって。威圧感を凄い感じるチームでした」と正直に語り出し、会場は笑いに包まれて会見は終始、リチャードペースで進んだ。

 しかし、試合になれば表情は一変する。集中した姿は会見の姿からは想像もできず、移籍2打席目では広島・森の143キロ直球を豪快に左翼スタンドへ運んだ。

 打つだけではない。移籍後即スタメン出場した13日の広島戦はエース戸郷が先発。しかし初回から1死満塁のピンチを招くと、真っ先にマウンドへ声をかけに向かったのがリチャードだった。15日の広島戦でも山崎が6回に小園に逆転満塁弾を浴びると、すぐさま駆け寄った。移籍してきた選手がすぐ簡単にできる行動ではないが、その理由を尋ねると「どんな時もピッチャーを一人にしたくないんですよ」。当然のように語る姿にまた引き込まれた。

 岡本の「左肘のじん帯損傷」での負傷離脱により訪れたリーグを越えてのチャンス。しかし「岡本さんが帰ってくるまでとは言わず、チームが勝てるように自分の力を出せるように頑張ります」とも言いきった。その素質は十分に感じさせる1週間だった。(記者コラム・村井 樹)

スポーツニッポン

「リチャード」をもっと詳しく

「リチャード」のニュース

「リチャード」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ