逃げ切りに自信あった巨人救援陣、大勢・マルティネス抜きで勝ちきれず…阿部監督「私の継投ミス」

2025年5月19日(月)6時0分 読売新聞

7回1死1塁、代打・板山(奥)に逆転2ランを浴びた船迫(18日)=米山要撮影

 中日7—4巨人(セ・リーグ=18日)——中日が一発攻勢で今季最多7点を挙げ、連敗を止めた。七回に、山本の2打席連発となるソロと代打板山の2ランで逆転した。巨人は救援陣が精彩を欠いた。

 リチャードの代打3ランで五回に逆転した巨人は、2点リードで七回の守りに就いた。マウンドに3番手の船迫、三塁に守備の堅い門脇を送り、必勝を期したはずだった。今季の巨人は、六回終了時までリードを奪っていれば14連勝中と、逃げ切りには自信があった。

 もくろみはすぐに崩れた。船迫は一死後、山本に甘く入ったスライダーを左翼席へ運ばれ、リードは1点に。続く木下に四球を与えると、代打の板山には中堅右に飛び込む逆転2ランを喫した。

 悪い流れを、八回に登板した中川も止められない。自らの失策で走者を出すと、ボスラーに2ランを浴び、さらにリードを広げられ、反撃ムードは一気にしぼんだ。船迫は「今日の試合は自分のせいで負けた」と、責任を一身に背負うように言葉を振り絞った。

 試合前まで防御率1点台の船迫、同0点台の中川を一度の乱調で責めるのは酷だろう。チームはこの日、いずれも前日まで2連投の大勢、マルティネスを登板させない方針だった。開幕からハイペースで登板を重ねる2人の3連投を避けて負担軽減を図る、長いシーズンを見据えた起用だ。大勢、マルティネス抜きで接戦を勝ちきれるかどうかが試された試合でもあった。船迫らが役割を果たせば、より貴重な白星となったはずだ。

 阿部監督は「(敗因は)私の継投ミス」と一言だけ残し、球場を後にした。連覇するには大勢、マルティネスという絶対的な存在を支える分厚い救援陣がほしい。盤石な2人にひけをとらない信頼が置ける救援投手の台頭を、指揮官も心待ちにしているはずだ。(佐野司)

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