ランボルギーニ育成の根本悠生がイタリアGT・エンデュランスのチャンピオンに。欧州では2度目の戴冠

2022年10月10日(月)8時45分 AUTOSPORT web

 10月9日、イタリアのモンツァ・サーキットでイタリアGT・エンデュランスカップの最終戦となる第4戦が行われ、ランボルギーニが展開する若手ドライバー育成プロジェクト『ランボルギーニ GT3 ジュニア・プログラム』に所属する根本悠生とエドアルド・リベルティの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボが今季2度目のポール・トゥ・ウインを飾り、2022年シーズンのシリーズタイトルを獲得した。


 2020年にイタリアGT・スプリントカップのシリーズタイトルを獲得した根本は今季、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップと並行してイタリアGT・エンデュランスカップへもフル参戦。第1戦ペルグーサは2位、第2戦ムジェロはポール・トゥ・ウイン、第3戦バレルンガは4位と、シーズンを通して上位フィニッシュを続け、シリーズランキングトップで最終戦モンツァを迎えた。


 予選でポールポジションを獲得した19号車根本/リベルティ組だったが、2時間の決勝は雨上がりのダンプコンディションのもとでスタートを迎えることに。スタートでは19号車リベルティはホールショットを守るも、リベルティは前日に行われた予選終了後から腰に痛みを抱えており、ペースを上げることができず一時は7番手まで後退する。


 リベルティは最初のピットウインドウがオープンとなったタイミングでピットに滑り込み、以降は根本がダブルスティントを走ることに。根本はファステストラップを連発する走りで3位までポジションを回復すると、2度目のピットインで55号車ホンダNSX GT3、そして1ポイント差でランキング2位につけるヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)のチームメイト、63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボをアンダーカットし、トップに浮上する。


 終盤、トップの根本と2番手63号車による、シリーズタイトルをかけたチームメイト同士の直接対決が巻き起こる。かと思われた矢先、63号車がギヤボックストラブルによりコースサイドにマシンを止めることに。その後はセーフティカー(SC)導入もあり、それまでに築いた後続とのギャップが一気に縮まるなか、SC明けも2番手に浮上した55号車NSXの猛追を退けた根本がトップチェッカー。今季2度目のポール・トゥ・ウインでモンツァを制した根本/リベルティ組が2022年シーズンのイタリアGT・エンデュランスカップのシリーズタイトルを獲得した。


「念願のタイトル獲得!!シーズンを通して素晴らしいクルマに仕上げてくれたVSR、LSC(ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ)そしてFAV HOTEL様を始めとするスポンサー様、応援してくださったファンの皆様に心から感謝致します。欧州で2つ目のタイトル獲得、最高です!!皆様、ありがとうございます!」と根本は自身のSNSでコメント。


「優勝&チャンピオン確定という、これ以上ない結果です。本当に、本当に皆さんの応援が力になっています!欧州で戦う日本人GTドライバーとして、今後もガンガン全力で戦いますので引き続き宜しくお願い致します」


 今季並行して参戦したGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップでは苦戦が続いた根本だったが、2020年のイタリアGT・スプリントカップ以来となるヨーロッパでの2回目のシリーズタイトル獲得により、改めてその存在感を示すこととなった。


■動画:Campionato Italiano GT Endurance – Monza round 4 – Gara


URL:https://youtu.be/JkVwNGL5DOE

欧州で2回目のシリーズタイトルを獲得した根本悠生(ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ/VSR)
イタリアGT・エンデュランスカップ第4戦モンツァ 終盤のSC明けもポジションを守る19号車根本悠生(19号車ランボルギーニ:ウラカンGT3エボ)
イタリアGT・エンデュランスカップ第4戦モンツァ 19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(根本悠生/エドアルド・リベルティ)
イタリアGT・エンデュランスカップのシリーズチャンピオンに輝いた根本悠生とエドアルド・リベルティ(ビンチェンツォ・ソスピリ・レーシング)



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