ルーキーシーズンを終えた吉田正尚 米メディアは守備の課題を指摘 レ軍のレフトは「控えめに言っても平均以下」

2023年10月11日(水)17時30分 ココカラネクスト

そ打撃ではまずまずの成績を残した吉田だが、守備面は課題とされているようだ(C)Getty Images

 レッドソックスの吉田正尚はメジャー1年目となった2023年シーズン、日本球界在籍時より定評のあったバッティングで上々の数字を残した。140試合に出場し、打率.289はア・リーグにおいて、エンゼルス大谷翔平の.304に次いで5位と上位にランク。さらに本塁打15本、打点72と、いずれもレッドソックスの中軸打者として期待に違わない成績と言えるだろう。

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 だが、守備面では課題が残ったシーズンとなった。日本時代同様、レッドソックスでも主にレフトを守ったものの、米国内での評価は決して高くはないようだ。さまざまなメディアで、日本人ルーキーの守備が話題となっている。

 米スポーツサイト『Bleacher Report』では現地時間10月9日(日本時間10日)、独自のMLBルーキーランキングを発表しており、吉田正尚を50人中25位と位置付けた。

 同メディアはランキングの中位とした理由について「ヨシダは日本リーグで7シーズンを過ごした後、5年総額9000万ドルの契約を結び、140試合で打率.289、OPS+109、二塁打33本、本塁打15本、打点72を記録した」と打撃成績を紹介しつつ、「ディフェンスの指標の低さと、後半の打撃の失速により順位を上げることはできなかった」と説明している。

 また、レッドソックスの地元、ボストンに拠点とする『98.5 The Sports Hub』では、来季を展望するトピックを配信。その中でレッドソックス外野陣の話題において、同じくレフトを任される機会もあったジャレン・デュランと吉田の2人の守備について「レフトで150イニング以上に出場した74人の中で、それぞれ38位と68位であり、控えめに言っても平均以下」と評している。

 その上で「簡単なことではないが」と前置きしながら、「もし2024年に守備を優先するなら、どちらかをトレードで放出しなければならない」として、吉田、デュランのいずれかの放出の可能性にも言及。

 加えて、吉田が今季、指名打者での出場が40試合以上に上ったことから「DHで出場できるのは一人だけ」として、より多くのゲームで外野手としてグラウンドに立つ必要性も強調している。

 同メディアは他にも「フェンウェイ・パークのレフト・フィールドは、悪い守備を隠すのに適した場所だというのが真実だ」として、皮肉も交えながらレッドソックス外野陣に対しての印象を綴っている。

 打撃面では、一時首位打者争いを演じるほどのパフォーマンスをみせた吉田。2シーズン目の来季は、攻守両面において、さらなる向上が求められる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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