「先制された時は死にたい気分だった」…メッシが語る予選敗退の恐怖

10月11日(水)23時49分 サッカーキング

W杯出場が懸かった大一番でハットトリックを決めたメッシ [写真]=Getty Images

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 “アルゼンチンのいないワールドカップ”という、多くのフットボールファンが恐れていた事態が何とか回避された。10日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシア 南米予選最終節で、アルゼンチン代表は敵地でエクアドル代表に3−1で勝利。これにより6位から3位に浮上し、逆転で本大会出場を決めた。

 5日前に行われた前節で予選敗退となる6位に転落し、背水の陣でこの試合に臨んだアルゼンチン代表。ところが、キックオフからわずか38秒でエクアドル代表に先制されてしまう。だが、絶体絶命の窮地に追い込まれたチームを、大黒柱であるバルセロナのFWリオネル・メッシが救った。

 状況を打開すべく積極的にボールを受けに行ったメッシ。12分にパリ・サンジェルマンのMFアンヘル・ディ・マリアの折り返しを押し込み、試合を振り出しに戻す。すると続く20分には、高い位置でボールを奪うや否や強烈なシュートを叩き込み、1点リードの状況を作り出す。その後も何度もチャンスを演出したメッシは、62分には鮮やかなループシュートを決め、アルゼンチン代表の勝利を決定付けた。

 土俵際まで追い込まれた一戦でのハットトリックという、まさにエースという大車輪の活躍を見せたメッシ。とはいえ、試合後のインタビューでは「W杯に出られないという恐怖感があった」と述べた通り、相当なプレッシャーを感じながらプレーしていたことを告白した。

「今日は目指していたものを掴み取ることができた。しかし、正直言って状況的にかなり厳しかった。高地での戦いだったうえ、いきなりビハインドを負ってしまったからね。エクアドルに先制された時は死にたい気分だった。ありとあらゆる良からぬことが頭をよぎったよ。本来ならもっと前に予選突破してなければならなかったからね。いずれにしても、W杯出場という目標を達成できた今、異なる形で将来が見られるようになった」

 一方、晴れてW杯出場を手にしたメッシには、バルセロナのチームメイトであるウルグアイ代表FWルイス・スアレスからも祝福のメッセージが届いている。ウルグアイ代表はこの日、ホームでボリビア代表を4−2で下し、2位をキープしてW杯出場を決定。2ゴールを記録したL・スアレスは、メッシの悲しむ姿を見ずに済んだことに安堵を表すと共に、南米予選の厳しさを強調した。

「僕とメッシは友情で結ばれている。W杯出場を逃した彼を見るはめになったら、相当辛かったことだろう。これは南米予選がいかに難しい戦いであるかを示している。アルゼンチンもコロンビアも敗退寸前まで追い込まれたのだからね」

 なお、圧巻のハットトリックを達成したメッシは、W杯南米予選での通算得点を一気に21ゴールに伸ばし、元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポ氏の19ゴールを抜いて歴代首位に躍り出た。南米予選では大苦戦を強いられたアルゼンチン代表だが、本大会でもメッシが勝負強さを発揮できれば、準優勝に終わった前回大会の雪辱ならびに8大会ぶり3度目の優勝も夢ではないだろう。

文=北村敦

サッカーキング

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