2021年導入の新規則、確定期限は今月末。フェラーリF1代表は「まだ進行中の議論もある」と明かす

2019年10月15日(火)12時44分 AUTOSPORT web

 10月末に設定された、2021年に導入するF1のレギュレーションの確定期限が早くも迫ってきているが、フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、対処が必要な点が今も多くあると述べている。


 新しいレギュレーションの基盤を確定する期限は、当初は6月30日とされていた。しかしF1の上層部とチームは、長く待ち望まれているレギュレーションの発行を延期して、アイデアの練り直しとさらなる協議を行うことで同意した。


 またF1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1の将来に向けた目標の青写真は決まっており、今は細則についての決定と執筆過程が進行中であると述べている。


 F1、FIA、チームによる会議はあと1回予定されているが、10月31日までにレギュレーション内容を確定して有効にするためには、あまりに多くの意見の衝突と不協和が残されたままであり、懸念が広がっている。


 日本GPの金曜日にビノットは、「来週16日にFIAとF1との会議が予定されているが、非常に重要なものになると思う。なぜなら、これは今月末に新たな投票を行う前の、全体で行う最後の会議だからだ」と語った。


「まだ決定されていない多くの事柄があり、進行中の議論もある。これらすべての議論がどう結論に導かれるのか、今の時点で話すのは非常に難しい」


 ビノットは、関係者全員の利害から最善の妥協案を作り出すのは骨の折れる仕事であることを強調した。


「チーム同士や、チームとF1、またチームとFIAの間にはあらゆる利害が絡んでいる」


「だがフェラーリとしては、必ずや我々の役割を果たすつもりでいる。フェラーリはF1を代弁するチームであり、我々には意見がある。議論における重要な意見だ。だがまだ対処が必要な多くの点があることは間違いない」


 一部のチームは、主に幅広く研究がなされた空力レギュレーションを中心とする変更の提案に対して立場を堅持しているという。チームはレギュレーション案があまりに規範的すぎ、F1は一方的にその決断を強行できるようになってしまうと考えているのだ。またフェラーリの拒否権の力についても大きな非難が浴びせられる危険がある。


 先日ビノットは、もしフェラーリが強硬手段に頼ることを余儀なくされ、F1レギュレーションの変更に反対する事態になれば、「残念なことだ」と語っていた。彼は鈴鹿で、フェラーリの姿勢について繰り返し語った。


「拒否権に関しては、前回ソチでも話したかと思うが、それを使うことになったら大変残念なことだ」


「そのような事態になることはまったくないと思う。我々は目下、関係者と内容のあるオープンな話し合いをしてきており、最後には適切な妥協案に達することができると、私は希望を持っている」


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