全13戦に拡大の2025年カレンダー発表。プレーオフ方式の新機軸“ザ・ファイナルズ”も導入へ/RSC

2024年10月21日(月)18時28分 AUTOSPORT web

 現行A90型GRスープラで2026年からの本格参戦を表明したTOYOTA GAZOO Racingの話題で注目が集まるオーストラリア大陸最高峰RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップが、シリーズ最大の祭典『レプコ・バサースト1000』を前に来季2025年のカレンダーを発表。イプスウィッチことクイーンズランド・レースウェイ復活で全13戦に拡大するとともに、シリーズフォーマットの改訂も実施し、従来のスプリント戦とエンデューロ(耐久カップ)に加え、チャンピオンシップ終盤に3戦7ヒートにわたるノックアウト方式の“THE FINALS(ザ・ファイナルズ)”を導入するとアナウンスした。


 王者ブロディ・コステッキ(エレバス・モータースポーツ/シボレー・カマロZL1)と、耐久カップ登録ペアであるトッド・ヘイゼルウッドが完勝を飾ったマウントパノラマの週末だが、そのレースウイークを前に主催者は拡張された来季カレンダーを公開し、2月下旬のシドニー・モータースポーツパークを皮切りに2019年以来となるクイーンズランドを組み込むこととした。


 さらなる変更点としては、ザ・ベンドがバサースト(恒例の10月9〜12日)に先立つ最初のエンデューロ戦になり、サンダウンはサーキット閉鎖の可能性を回避して開催を維持。また同国西部パースに位置するワネルー・レースウェイは、2026年から市内のストリート戦へと転じる計画を立てており、これが最後の開催となる目算だ。


「全13イベントへの拡張は、イプスウィッチを復活させるだけでなくスーパーカーの国内および国際的な足跡を固めることになるだろう」と語るのは、スーパーカーのCEOを務めるシェーン・ハワード。


「サンダウンを11月に変更し、ザ・ベンドで耐久カップに変更するなどカレンダーに戦略的な追加や変更が加えられたこと、そして2025年にイプスウィッチのイベントが復活することを発表できうれしく思う。この名トラックはカレンダーから数年外れていたが、クイーンズランド州南東部のファンが復活を待ち望んでいたことは承知していた」と続けたハワード。


「そのクイーンズランド・レースウェイは大幅にアップグレードされ、8月のイベントは真に活気を取り戻した会場で開催されるため、カレンダーにマークしておくべきイベントになるはずだ」

オーストラリア大陸最高峰RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップが、シリーズ最大の祭典『Repco Bathurst 1000』を前に来季2025年のカレンダーを発表
2月下旬のシドニー・モータースポーツパークを皮切りに2019年以来となるクイーンズランドを組み込むこととした


■来シーズンはNASCAR方式を採用へ


 追ってスーパーカーの運営側は、北米NASCARと同様のシステムを採用し、年間カレンダーの終盤ではノックアウト形式の戦いで最終的なタイトル獲得者を決定することも発表した。


 これでシーズンは実質的に3つのセクションに分割され、2月のシドニーから8月のイプスウィッチまで続く年初の8戦は『スプリントカップ』に指定され、合計25レースが含まれるこれらのイベント後には、最高得点を獲得したドライバーが『スプリントカップ』の優勝者に選ばれる。


 続くザ・ベンドとバサーストでの2戦は『エンデューロカップ』となり、こちらも最高得点を獲得したドライバーがチャンピオンの称号を得ることに。


 そして重要なのがバサーストの後に控える3戦で、ここから7レースにわたって争われる『ザ・ファイナルズ』には、この時点でのチャンピオンシップ上位10名がエントリー。さらにランク圏外だったとしても、前述のカップ王者は自動的にファイナルの出場枠を獲得する権利も有し、サーファーズパラダイス、サンダウン、そして最終戦アデレードへと続くラウンドを前に、有資格者のポイントは一律に3000へと調整される。


 ここから各ラウンドごとに3名が敗退し、サンダウンでは4000ポイントにリセットし、ドライバーはレースに勝利することでふたたび資格を回復するなどユニークな施策も盛り込まれる。そして同じくサンダウンでも3名が敗退し、これでシーズン最終戦でタイトル争いに残るのは4名となる。


 この最終戦では金曜の100kmレースが1回、土曜の250kmが1回、そして日曜午後のシーズン最終250km×3ヒートを経て、4名の中からタイトル獲得者が決定される。


「ファンがさらに興奮し、もっと予測不可能で、最高のチャンピオンを見つけるための真の試練を望んでいる」と続けたCEOのハワード。「この『ザ・ファイナルズ』はまさにそれを具現化する」


「ポイントがリセットされ、ドライバーが脱落することでプレッシャーが最高潮に達し、最高のドライバーだけが勝利する環境が生まれたのだ。このフォーマットがチャンピオンの決定方法を変えることになり、ファンが最後のラップまでハラハラドキドキし続けると確信している」


■RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ 2025年カレンダー










































































RoundDateEvent
Rd.12月21〜23日シドニー500・オープニン・ラウンド
Rd.23月13〜16日メルボルン・スーパースプリント
Rd.34月11〜13日ITMタウポ・スーパー440
Rd.45月9〜11日タスマニア・スーパー440
Rd.56月6〜8日パース・スーパー440
Rd.66月20〜22日ベター・ダーウィン・トリプルクラウン
Rd.77月11〜13日NTIタウンズビル500
Rd.88月8〜10日イプスウィッチ・スーパー440
Rd.99月12〜14日ザ・ベンド・エンデューロ
Rd.1010月9〜12日レプコ・バサースト1000
Rd.1110月24〜26日ブースト・モバイル・ゴールドコースト500
Rd.1211月14〜16日ペンライトオイル・サンダウン500
Rd.1311月27〜30日ヴァイロ・アデレード・グランドファイナル


サンダウンはサーキット閉鎖の可能性を回避して開催を維持
ザ・ベンドとバサーストでの2戦は『エンデューロカップ』となり、こちらも最高得点を獲得したドライバーがチャンピオンの称号を得ることに


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