WRC:第12戦スペインのシェイクダウンでヌービルのマシンが横転。オジエ最速、トヨタ2番手

2018年10月25日(木)19時5分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権は10月25日、第12戦スペイン開幕前のシェイクダウンが行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がトップタイムをマークした。このシェイクダウンではポイントリーダーのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がマシンを横転させるクラッシュを起こしている。


 ラリー・スペインのシェイクダウンは、サービスパークが設けられるスペイン・サロウ近郊で開催。グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)が入り交じる2kmのミックスステージで行われた。


 ヌービルは2回目の走行をスタートしてから、わずか500メートル先の右コーナーでマシンを横転させてしまった。現地18時過ぎには開幕ステージのSS1が予定されているため、チームクルーはマシンを急ピッチで作業を行い、マシンを修復している。


 ヌービルは「直角に曲がる右コーナーだった。コーナーに差し掛かったとき、1回目に走行した時よりわだちが深くなっていたんだ」とアクシデントの状況を説明している。


「マシンが(片側)二輪で走行するような状況になってしまい、なんとか体勢を立て直そうとしたんだけどダメだった。もちろんシェイクダウンでは、もっといい結果を期待していた」


「ただ何年か前のラリー・ドイツでもシェイクダウンでクラッシュしたことがあるんだけど、そのときは優勝することができたんだ。これも幸運の前触れかもしれないよ。週末、いいことが起こることを願う」


 シェイクダウン最速だったのはヌービルとチャンピオン争いを繰り広げているオジエで、3回目の走行で記録した1分34秒9がトップタイムだった。


 その0.3秒差の2番手には、ここ数戦連続で表彰台を獲得しているヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が続き、3番手にはティーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)がつけている。


 シトロエンからシーズン3度目のスポット参戦を果たすセバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)は4番手、エサペッカ・ラッピ、オット・タナクのトヨタ・ヤリスWRC勢が5〜6番手で続いている。


 また、トップのオジエから2.3秒遅れの10番手にはWRC2を戦うフォルクスワーゲンのペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)がつけたほか、スポット参戦のケン・ブロック(フォード・フィエスタWRC)は15番手だった。


 WRC第12戦スペインはこのあと、現地18時8分(日本時間26日1時8分)ごろにSS1が行われて開幕する。




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