相棒に走りを絶賛された野尻智紀「そういった走りができるのも福住選手がいてこそ」【第7戦GT500決勝会見】

2021年11月7日(日)18時45分 AUTOSPORT web

 栃木県のツインリンクもてぎで開催された2021スーパーGT第7戦。11月7日に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったARTA NSX-GTの野尻智紀と福住仁嶺が決勝日を振り返り、最終戦への意気込みを語った。


福住仁嶺/第1スティント担当


「前回もてぎで行われたとき(第4戦)のパフォーマンスはそこまで良いものではなかったので、前戦のオートポリスで優勝したときの流れから、いろいろとクルマの方も見つめ直すことができたのかなと思います。それと、オートポリスの優勝をきっかけにチームの中の雰囲気、チームが一丸となることができたのかなと思います」


「決勝は3番手からスタートして、すぐに12号車に抜かれてしまって若干焦った部分もありました。その後も僕の走りで細かいミスだったりで、大きく前車とのギャップを開いてしまう瞬間もありました。何とか前車の後ろまで追いついてからピットインというかたちで、後は野尻選手に『申し訳ない』という感じでバトンタッチをしました」


「その後は野尻選手の本当に強い走りと、あそこまで12号車を追い詰められたということがきっかけで、12号車がガス欠になってしまった状況に追い込むことができたと思うので、本当に野尻選手さまさまだと思います。今回の1勝はまわりの人たちに助けてもらった優勝だと思うので、本当にみなさんに感謝しています」


「いつもスーパーGTでの応援ありがとうございます。ここ数戦は連勝することができていることと、ここまでポイントを最終的に獲ることができてきた以上、目指すはチャンピオンしかないと思います。ですが、そのなかでもあまりいろいろなことを意識せず、きちんと目の前に出てきた問題をコツコツと確実に解決していけば自然と結果に繋がってくると思うので、最終戦もこの勢いのまま、野尻選手の流れに乗せてもらいながら頑張りたいと思います」

2021スーパーGT第7戦もてぎ 福住仁嶺(ARTA NSX-GT)


野尻智紀/第2スティント担当


「福住選手は『野尻選手のおかげ』だと言っていますが、いつも予選で前のグリッドを獲得してくれるのは福住選手です。そこからレースウイークを毎回きちんと始められているというのが、僕たちの強みのひとつでもあります」


「いつも福住選手は『僕はあまり仕事をしていない』みたいに言ったりしていますが、そんなことないです。ふたりで一緒にやっていて、チームもみんなで一緒にやっているのだから、それは僕たち全員の力です。僕の最後の走りが力強いように見えたかもしれないですが、そういった走りができるのも福住選手がいてこそだから、ということをまず彼に言いたいと思います」


「僕のスティントに関しては、12号車のピットが明らかに『速いな』ということは直感的に思いました。ピットタイムが短いということは、8割は給油時間が短いなど、そういったことに繋がってくるので、これは(12号車は)結構厳しのではないのかなということで、プッシュしていれば『何か起こる可能性はあるな』と思い、とにかくプッシュし続けました」


「何とか福住選手が前半のスタートで少し失ってしまったものを、チームメイトとして取り返さないといけないという思いを強く持って最後まで走れたことが、この優勝を引き寄せられたのかなと思います。多分その背景には、これまでたくさんチームのみんなに頑張ってもらいましたし、ホンダさんもそうですし、ブリヂストンタイヤも絶対的な信頼をおけるパフォーマンスを常に発揮してくれています」


「また、コースサイドで応援してくださる方々も含め、たくさん力をもらいました。ここ最近は同じようなこういった話をさせて頂く機会がありがたいことに多いのですが、本当に力をもらいました。ありがとうございました」


「今大会もたくさんの方々に来て頂き、本当に走っていてうれしい気持ちになるばかりで、すごく良い光景を目にできました。ただ、コロナ以前と比べるとお客さんの数も……というところもあると思いますが、なるべく多くの方に来て頂きたいなと思います」


「また、たくさんの方々の前で実際にレースを見てもらい、レースを楽しんでもらえるように、次戦もチャンピオン争いの佳境に入るので、最終戦を楽しんでもらえるよう僕たちも全力でプッシュしたいなと思います」

2021スーパーGT第7戦もてぎ GT500クラスを制した福住仁嶺/野尻智紀(ARTA NSX-GT)

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