ヒュンダイ、改良パーツ投じたi20 R5を2020年から展開。競争激化するR5市場に対応

2019年11月11日(月)18時59分 AUTOSPORT web

 ヒュンダイ・モータースポーツはカスタマー向けラリーカーとして展開している『ヒュンダイi20 R5』にアップデートパーツを投入。『ヒュンダイi20 R5 ’20』として、2020年シーズン開幕までにホモロゲーションを取得し、販売する計画を明らかにした。


 ヒュンダイが販売しているi20 R5はERCヨーロッパ・ラリー選手権を始め、数多くのラリー選手権を戦い、シリーズチャンピオンも輩出するなど、カスタマーから支持を集めているモデル。


 2020年シーズンに向けて、ヒュンダイはさらなる戦闘力向上をにらみ、ダンパーやエンジンにアップデートを施し、i20 R5 ’20として販売する。


 マシンのシャシーに導入される新型ダンパーはターマック(舗装路)、グラベル(未舗装路)の両コンディション向けのもので、これによりマシンバランスとハンドリングが改善するという。


 また、合わせてアップデートされたステアリングシステムと組み合わさることで、レスポンスも向上。「より自信を持ってドライビングできる」ようになるとしている。


 搭載する1.6リッターのターボエンジンには新型ピストンなどが導入され、最大出力が290馬力までアップ。トルクの改善も確認されたとのこと。またボディ周りでは、ドアミラーや、室内のエアフロー改善を狙ったルーフトップダクト、クーリングダクトの形状が変更される。


 この新型パーツは、すでにあらゆる路面で走行テストを重ねており、今後も2020年のホモロゲーション取得までに、改良を続けていくという。


 ヒュンダイは2020年からデリバリーするi20 R5に、この新型パーツを組み込むとしているほか、既存カスタマー向けにもキットとして展開することをアナウンスしている。


 ヒュンダイ・モータースポーツ、カスタマーレーシング部門のアンドリュー・ジョンは「R5市場の競争は激化の一途をたどっており、世界中にいる我々のカスタマーが戦闘力を維持できるよう、パッケージの開発を継続する必要がある」とコメントしている。


「ヒュンダイi20 R5 ’20は、2016年のデビュー以来、もっとも大きなアップデートと言える。テストではパフォーマンスの改善を確認できているし、ドライバーからもハンドリングとマシンバランスについて、ポジティブなフィードバックを得ている」


「ホモロゲーション取得に向けて、仕様確定の作業を継続していくが、このアップデートによりi20 R5 ’20のカスタマーはより強力な存在になることは間違いない」

ヒュンダイi20 R5 ’20はダンパーやエンジンに新パーツが投じられる
テスト走行するヒュンダイi20 R5 ’20
ヒュンダイi20 R5 ’20は足回りにも改良が加えられる


ヒュンダイi20 R5 ’20のエンジンにも新パーツが投じられる

ヒュンダイi20 R5 ’20の新型ドアミラー

現行モデルのヒュンダイi20 R5

AUTOSPORT web

「ヒュンダイ」をもっと詳しく

「ヒュンダイ」のニュース

「ヒュンダイ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ