『フェラーリ BR20』GTC4ルッソをベースにした完全オーダーメイドの最新作をお披露目

2021年11月12日(金)10時50分 AUTOSPORT web

 フェラーリは11月11日、クライアントの要望に沿って完全なオーダーメイドのワンオフモデルを製作する“スペシャル・プロジェクト”の最新作『フェラーリ BR20』をお披露目した。このクルマは、フェラーリGTC4ルッソのプラットフォームをベースに開発された2シーターV12クーペで、デザインは1950年〜1960年代のフェラーリ・クーペにインスパイアされたもの。


 フェラーリの“スペシャル・プロジェクト”は、完全オーダーメイドのユニークなフェラーリを生み出すことを目的としたもので、クライアントは唯一無二のモデルのオーナーになることができる。クライアントのアイデアを出発点に、フェラーリ・スタイリングセンターのデザインチームによるデザイン設計、スタイリング用クレイモデル製作を経て、最終的にワンオフモデルの製造に至るまで、1台あたり約1年以上の歳月を要する。


 今回発表された『フェラーリ BR20』について、フェラーリは「長年のクライアントのためにデザインされ、クライアントが創造のあらゆる過程で深く関与した点で、フェラーリBR20は、伝統的なコーチビルダーの技の典型例といえます。既存モデルを優れた技術とユニークな方法で変貌させて、フェラーリの中核理念である革新と情熱をインスピレーションに、それにオマージュを捧げる1台が完成しました」とコメント。


 フェラーリ BR20のベースとなったGTC4ルッソは、4シーターでありながら、シューティングブレークのボディ形状をしているのに対し、BR20は滑らかなファストバックのラインをさらにダイナミックにするため、ふたつのリヤシートは取り外されている。


 BR20はGTC4ルッソに比べてボディは3インチ長く、特徴的なリヤのオーバーハングによって、プロポーションを美しく強調するシルエットを実現している。また、カーボンファイバー製のディティールがふんだんに使用され、パワフルなパフォーマンスを強調。分厚い曲線的なサイドシルも、サイドボディ下部のダイナミズムを強め、フロントのホイールアーチに接するエアベントを主張している。
 
 BR20の個性を演出しているのが、フロントグリルのひと際目立つ水平のスリットで、力強い立体感を醸し出している。BR20のためにデザインされた専用部分は数多くあるなか、最も特徴的なのが、モディファイされたヘッドライト。GTC4ルッソよりも低い位置に配置され、ボンネットがいっそう長く滑らかに見える。また濃淡のあるダイヤモンド仕上げの20インチホイールも、BR20のために特別に作らたもの。


 インテリアにおいては、濃淡の2色のブラウンのレザーとカーボンファイヴァーでトリミングされ、クラアントの希望に従って、組み合わせが開発された。シートはヘリタジ・テスタ・ディ・モロと呼ばれるダークブラウンのレザーで覆われ、前面には特別なパターンとシルバーのクロスステッチが施されている。

フェラーリ BR20
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