TCRインター:最終戦ドバイに実力者続々。M1RAが“世界統一戦勝者”を招集へ

2017年11月15日(水)17時10分 AUTOSPORT web

 11月16〜18日にドバイで開催されるTCRインターナショナル・シリーズの最終戦に向け、ポイントランキング首位を走るM1RAチームが、先日開催の“世界統一戦”TCRヨーロピアン・トロフィーでも勝利を挙げた実力者、ジョシュ・ファイルズを招聘。3台目のホンダ・シビック・タイプRのステアリングを託すと発表した。


 過去2シーズン、TCRドイツ・シリーズでタイトルを獲得し、16年オフにはウインターリーグ制のカレンダーで初開催されたTCRミドル・イーストの初代王者にも輝いたファイルズは、2015年、2016年のマカオに続き、自身3度目となるインターナショナル・シリーズの最終戦参戦を果たすこととなった。

TCRドイツを2連覇し、初開催の中東シリーズでも初代王者に輝いているジョシュ・ファイルズ


 今季からインターナショナルにフル参戦を開始したハンガリーのM1RAチームは、WTCC世界ツーリングカー選手権のスタードライバーであるノルベルト・ミケリスが運営に携わるチームで、現在チームスタンディングスで2位クラフト-バンブー・ルクオイルに対し71ポイント差をつけ、首位を独走している。


「3年連続でTCRインターナショナル・シリーズの最終戦に挑戦できるなんて、本当に光栄なことだ」と喜びを語ったファイルズ。


「僕はそこでレースができることに興奮しているし、僕やチーム、ホンダにとって初めてのサーキットで勝利に向かってチャレンジするつもりだ。勝つことでM1RAとホンダのタイトル獲得の野望を後押ししたい。もちろん、アッティラ(・タッシ)とロベルト(・コルチアゴ)のサポートも全力でするつもりだ」


「M1RAは参戦初年度にもかかわらず、非常に優れた仕事をしている。そんな若いチームの記録達成を手助けし、どんなフィールドでも速さを発揮してきたマシンに乗れるんだ。ドバイに行くのが待ちきれないよ」

ドバイではドライバーズ、チームズの両タイトルに加え、ホンダ・シビック・タイプRの”モデル・オブ・ザ・イヤー”獲得も掛かる


 一方、ファイルズと同じくイタリアはアドリアで開催されたTCRヨーロピアン・トロフィーに参戦し、レースでの勝利はかなわなかったものの、DGスポーツ・コンペティションのプジョー・308TCRをドライブし、総合獲得ポイントで初の王者となったオーレリアン・コンテも、同チームからオペル・アストラTCRにスイッチしてインターナショナル・シリーズにデビューすることが明らかとなった。


 プジョースポールとファクトリードライバー契約を交わしている29歳のコンテは、今季のTCRベネルクスでもDGスポーツ・コンペティションのプジョー・308TCRレーシング・カップをドライブし、ドライバーズランキング4位を獲得。

先日開催されたTCRヨーロピアン・トロフィーを制したオーレリアン・コンテ


 同チームが並行して参戦するインターナショナル・シリーズでは、レギュラードライバーのマット・オモラとともに2台目のオペル・アストラTCRをドライブすることとなるが、プジョースポールとしても現在はPSAグループの一員であるオペルに乗り換えることを承認済みだという。


 DGスポーツ・コンペティションのチームプリンシパルを務めるクリスチャン・ジャスピンは「ドバイの最終戦に向け、オーレリアンにこの機会が提供できたことを本当にうれしく光栄に思うよ」とコメント。彼はインターナショナルでも競争力を発揮出来るはずだと期待を語った。


「彼は今季のTCRベネルクスで良いパフォーマンスを発揮してくれ、僚友のケビン・アブリングとともに我々をランキング3位に押し上げてくれた。それに先日のヨーロピアン・トロフィーでは並み居る強豪を抑えてタイトルを勝ち獲ったしね」とジャスピン。


「チームのメンバー全員と同様に、私は彼がいつもとは違うマシンをドライブし、インターナショナル・シリーズの競争レベルの中で戦うことになるので、その点を差し引いて評価基準を持たなければならないことは理解している。それでも彼がこのボーナスをフル活用してそのふたつの心理的課題に挑戦し、実力を発揮してくれることを完全に信頼しているよ」

初参戦のインターナショナルでは、ドバイのトラック、オペル・アストラTCRと、初ものづくしの週末となる


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