「優勝する気ある?」ドラゴンズファンから悲鳴が上がった中日・阿部、楽天・涌井 緊急トレードの「問題点」

2022年11月15日(火)16時30分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 楽天・涌井秀章投手(36)と中日・阿部寿樹内野手(32)の交換トレードが15日、両教団から発表された。

 球界に驚きが走った。今回のトレードは涌井獲得を狙う中日球団から持ち掛けたとされる。手薄な右打ちの内野手の補強を模索していた楽天と目的が合致し、成立したトレードだが、一報が流れるやいなやネット上では「ドラゴンズ大丈夫?」「マスターを出すなんて・・・」と悲嘆の声があふれた。

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 「マスター」の愛称でファンからも親しまれていた阿部は今季、133試合に出場し、打率2割7分、9本塁打、日本人野手トップとなる57打点をマーク。中軸を打つなど、貧打線が課題とされるチームにおいて存在感を示していた。

 また、今回のトレードには若返りを図るというチーム方針も影響したようだ。岡林、鵜飼、石川昂など若手野手を育てている真っ最中とあって、思い切ってベテランを放出した形だ。

 だが一方で、今回のトレードにはちぐはぐさも見え隠れする。今季ドラゴンズは12球団最下位の414得点に終わった。勝負弱さや貧打線がたびたびクローズアップされる中、先に契約更改を終えた主力の大島が球団との交渉の場で、冗談交じりに「もう一人ぐらい打つ人がほしい」とフロントに発言したことも話題を集めた。

 今季チームで100試合以上に出場し、打率2割5分以上の成績を残したのは、阿部を含め、大島、岡林、ビシエドの4人のみ。「打つ人」を獲得するばかりか、数少ない「打つ人」が他球団に移籍となれば、若手育成が目的とはいえ、チームに衝撃が走ることも想像できる。

 すでに阿部の移籍先となる楽天では石井GM兼任監督が「しっかりとした打撃もできるし、年間で二塁打を31本打っていて、セ・リーグでも4番目の二塁打を打っている。すごく魅力的な打者だと思います」と歓迎ムードを示している。移籍が決まった阿部は球団を通じて「7年間中日ドラゴンズでお世話になり、人間としても野球人としても成長させてもらいました。応援していただいたファンの皆様にもとても感謝しています」とコメントした。

 トレードの「答え合わせ」はシーズンが始まらないと分からないが、当分の間、竜ファンのもやもやは収まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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