「在阪球団がポイント」FA宣言した西川龍馬の去就に球界OBが見解 山崎福也には「いろんな球団が手を上げやすい」

2023年11月15日(水)17時30分 ココカラネクスト

西川は今季、打率.305、本塁打9本と上々の成績を残した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 NPBのFA権行使の申請期間は11月14日をもって終了した。最終日となった14日には、広島・西川龍馬、DeNA・石田健大、西武・山川穂高が権利行使を表明した。

 最終日前日までに権利行使を表明していたオリックス・山崎福也、楽天・松井裕樹、西武・平井克典、ロッテ・田村龍弘(宣言残留を11月9日に表明)と合わせ、今オフのFA宣言選手は計7名。FA権の行使を表明した選手は15日にNPBからFA宣言選手として公示され、翌16日より各球団との交渉が解禁となる。

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 いずれも、各チームの主力として活躍してきた選手であることから、今後の交渉や移籍先決定まで引き続き注目を集めることは間違いない。申請期間中にもさまざまな憶測や予想の声もあった中、ここまでの動きを振り返り、選手たちの今後への印象が語る球界OBの声も聞こえている。

 オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブを率いる橋上秀樹監督が、自身のYouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』で今オフのFAについて語った。11月14日更新となったこの動画では、主に西川、山崎、さらに宣言が予想されながらも権利行使せず残留したヤクルト・田口麗斗、日本ハム・加藤貴之について触れている。

 最終日に権利行使を発表した広島の西川がすでにパ・リーグ球団への移籍を望んでいると公言しており、また、オリックスが獲得有力という報道を出しながら、橋上監督も「新聞で出るくらいですから、オリックスは本腰を入れて調査に動いているのだと思います」と指摘。加えて「大阪出身ということもあり、“在阪球団”というのがポイントになる気もしますね」と見解も述べている。

 そして、オリックスの山崎には「ローテーションを1年間守ってくれることが、高く評価されている部分だと思います」と選手としての特徴も称えた。また、持ち前の打撃センスにも言及しており「投手ながらもバッティングも評価を得ており、山崎選手自身も打席に立ちたいという意識があるのなら、セ・リーグへ移籍する可能性は高いでしょう」と予想。他にも、「FAにおいてのCランク、金額的にもそれほど高くはなく、人的補償も無くなるわけですから、いろんな球団が手を上げやすい選手ではありますね」と述べている。

 さらに、FA権を取得し他球団への移籍が噂されたものの、残留を表明したヤクルトの田口、日本ハムの加藤にもそれぞれコメント。トレード移籍から3シーズン目、今季は33セーブを挙げるなど救援投手として開花した田口については「(ヤクルトが)やりやすい環境だったんでしょうね。ヤクルトへの恩義もあるでしょうし、そういう意味で残留を決めたのでは」と心境を読み解いている。

 また、日本ハムからの流出も囁かれていた加藤には「加藤投手がどこに行くかが一番興味があったんです」と述べており、「上沢(直之)投手も移籍が有力であり、加藤投手の残留は新庄(剛志)監督もほっとしているんじゃないでしょうか」と語っている。

 他にも動画の中で橋上監督は、「新聞報道などで耳にする『宣言残留を認める』という言葉は、少し違和感を覚えてしまう」と主張。続けて「チームに残って欲しい場合は、(球団側からの)もう少し違う表現が相応しいと思います。本来は球団と選手は対等であるべき」と持論を述べている。

 FA宣言選手が出揃い、残留を表明した選手など、さまざまな決断や表情もクローズアップされてきたここまでのFA動向。今後もシーズンを沸かせた選手たちの新天地決定など、来季へ向けた大きな動きが予想される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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