日本ハム入りを決断したFA左腕・山崎福也に高木豊氏は「自分の存在価値は大きくなる」とエール 起用法に関しても言及

2023年11月25日(土)18時25分 ココカラネクスト

高木豊氏

 日本ハムは11月25日、オリックスから国内フリーエージェント権を行使した山崎福也投手の獲得を発表した。

 山崎福はオリックスに2014年ドラフト1位入団。主に先発として起用され、今季はキャリアハイとなる11勝をマークしていた。過去には救援投手も務めるなど、経験豊富な左腕をめぐってはオリックスを含め、ヤクルト、DeNA、巨人、ソフトバンク、日本ハムが条件提示を行うなど、6球団による大争奪戦をくり広げていた。

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 結果として日本ハムが大金星を射止める形となったが、今回の移籍には球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は25日に自身のユーチューブチャンネルを更新。その中で日本ハム入りを決断した山崎福について語っている。

 まず動画冒頭では、「関東に思い入れがあって関東に来るんじゃないかという予想をしていた」と予想が外れたと率直な感想を漏らした高木氏。関東出身ということもあり、在京の巨人、ヤクルト、DeNAなどを移籍先として注目していたという。

 一方で、決断の裏には球団側の熱意も伝わったと見る。エース級の扱いで迎えるという新聞報道の内容を受け、「働き場所を(日本ハム側が)明確に伝えたというところだろうね」とコメント。

 リーグ3連覇球団から今季も最下位に沈んだ球団へと異例の移籍となったことにも「環境は変わるけど、自分の存在価値は大きくなるだろう」と話した。在籍したオリックスは絶対エースの山本由伸を始め、左腕エースの宮城大弥、新星の山下舜平大など投手陣の層の厚さで知られ、その中では山崎福も先発としては4、5番手の評価だった。

 しかし、今回移籍した日本ハムでは同じく左腕の加藤貴之や伊藤大海などと並ぶ大黒柱の働きが期待されることになる。やりがい、働きがいという点でプレーヤーとして大きな魅力を感じたのではないかとした。

 また注目の打撃に関しても高木氏は言及。通算打率・273と打撃にこだわりを見せる山崎福に関して、「新庄監督の発想からするとあのバッティングを完全に置きざるということはしない気はする」と予想。先発しない日にDHとして出場するかと聞かれ、「可能性はあるし、投げているときも打席に立たせる可能性もある」とサプライズ起用は十分にありうると話した。

 ただ来年32歳シーズンとなるなど年齢面を考慮して、あまりに打撃を前面に出しすぎると「今からやると違う筋肉も使うし、ケガにもつながる」と〝二刀流〟挑戦に関しては、慎重な構えも示した。

 いずれにせよ山崎福にとっても大きなチャレンジとなる。争奪戦をくり広げた球団の中では日本ハムより金銭面では条件の良いところもあったとされるが、新天地となる北の大地に働き場所を求めた。この決断に高木氏も「いいところに選択したな」と背中を押した。

 本拠地エスコンフィールドでの勇姿が今から楽しみとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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