山崎福也、日本ハム決断の衝撃 時代はマネーゲームよりも「働きやすさ」か

2023年11月29日(水)11時50分 ココカラネクスト

山崎福が選んだのは日本ハム。働きやすさを重視した選択だったと言えそうだ(C)ACPHOTO

 6球団による争奪戦に終止符が打たれました。新天地は意外にも、北の大地でした。

 オリックスから国内FA宣言した山崎福也投手です。今シーズン、11勝5敗の成績を挙げてリーグ3連覇に貢献したサウスポー。推定年俸は6000万円とみられ、人的補償が要らない「Cランク」であることもあって、争奪戦はヒートアップ。残留を望んだオリックスも含めて6球団が交渉を行い、決断が注目されていました。

【動画】9月27日のソフトバンク戦、山崎福也は初の2桁勝利をマークした

 スポーツ各紙の報道によれば、ソフトバンクは4年総額12億円超の好条件を提示。巨人も阿部新監督自らが出馬し、背番号11の提示と4年総額10億円超と熱意をアピール。しかし、山崎が選んだのは4年総額8億円の日本ハムでした。

 プロ野球経験歴の長いスポーツ紙のベテラン記者は「時代は変わりましたね」とつぶやき、こう続けます。

「一昔前はFA戦線に巨人が名乗りを挙げたら、お手上げでした。年俸などもそうですが、引退後のポスト提示など待遇面の手厚さが破格だったからです。プロ野球選手はケガと隣り合わせ。いつ選手生命が終わるか分からない。そんな中、明るい人生設計が描けることは最高の決め手だった。ファンの方は『なぜ競争の激しい巨人に?』と思われたかもしれませんが、裏側にはそんな事情があったんです」

 その後は「FA強者」ソフトバンクの時代が到来します。

「昔はマネーゲームと言えば巨人の独壇場でしたが、条件提示においてソフトバンクが強さを誇る時代になったのです。ソフトバンクは親会社の業績が快調なのが大きい。巨人は逆に『適正価格』を出すようになった印象があります。チーム全体の流れとして、育成面にシフトしたことも大きいでしょう」(前述の記者)

 しかし、山崎が選んだのはそんな「両雄」ではなく、最下位に沈んだ日本ハムだったのです。

「新球場エスコンの魅力的な環境や、長年バッテリーを組んでいた伏見らの存在なども理由の一つとみられています。FA選手はどうしても年俸に見合った活躍ができるのか、周囲の視線も厳しくなる。そんな中、日本ハムのファンは選手に温かいことでも知られています。気負うことなく自然体で臨めるという意味では、働きやすい環境です。悪くない決断と言えるでしょう」(前述の記者)

 最下位脱出の立役者になれるか。来季の活躍にファンの熱い視線が注がれます。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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