大谷翔平の2年連続MVPになれる? 元エ軍戦士が“打者だけ”でも激推しする理由「オオタニは必ず他の選手との差をつける」

2023年11月19日(日)18時0分 ココカラネクスト

来季は打者のみのプレーとなる大谷。しかし、球界OBからはさらなる躍進が期待された。(C)Getty Images

 現地時間11月16日、メジャーリーグの最優秀選手(MVP)が発表され、大谷翔平がアメリカン・リーグで2度目の受賞を果たした。2021年の初受賞に続く満票受賞で、2度目の満票はメジャーリーグ史上初の快挙となった。

 文字通り誰もが認める戴冠だった。最終候補にノミネートされたコーリー・シーガーとマーカス・セミエン(ともにレンジャーズ)は、いずれもチームのワールドチャンピオンに貢献。打撃で確かな成果を出したが、史上初となる「シーズン2桁勝利&40本塁打以上」の金字塔を打ち立てた大谷の異次元さには敵わず。投票権を持つ全米野球記者協会の記者30人が1位票を二刀流スターに入れた。

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 ここから語り継がれるであろう“大谷伝説”のひとつとなった2度目の満票MVP。この快挙には米球界のOBたちからも賛辞が相次いだ。現地11月17日にMLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組『MLB NOW』に出演した元エンゼルスのクリス・ヤング氏は、「ショウヘイ・オオタニはものすごく謙虚な男であると同時に、凄まじいアスリートでもある。みんな、彼がどんだけ凄い選手なのかを分かってない。そもそも193センチ、100キロはもう筋肉のかたまり。それでいて、身体能力のテストはあらゆる項目で桁外れなんだ」と訴えた。

 現役時代には、ヤンキースやレッドソックスでもプレーしたヤング氏。球界内の酸いも甘いも知る彼は「選手たちは彼の偉大さを分かっている」と強調し、チームメイトでもあった大谷に対する持論を展開した。

「オールスターの時に気付いたことがあるんだ。選手たちにはそれぞれ『この選手に会いたい』ってものがあるんだけど、今はどの選手もオオタニに話しかけようと必死なんだよね。どの選手も一人残らずね。彼は本当にあなどれない男だよ」

 そんな大谷は来季に「二刀流」ではなくなる。今年8月に負った右肘側副靭帯損傷からのリハビリにより、最低でも1年は打者専任となると見られている。ゆえに一部では2年連続のMVP獲得は厳しいという声も上がっているが、ヤング氏は「オオタニについて、これは知っておいた方がいい。彼は必ず他の選手との差をつける方法を見出すってことをね」と指摘。そして、早くもMVP獲得を推挙している。

「それはシーズン60本塁打かもしれないし、30〜40盗塁かもしれない。たしかに来シーズンはピッチャーとしてプレーできない。でも、そうなった時に彼は『OK。じゃあ、今年は足を使ってみようかな』ってなる選手なんだよ。『60本塁打、40盗塁でもやってみますか』ってな感じでね」

 60本塁打&40盗塁は決して容易ではない。それでも、特別な何かをやってのけてしまいそうな予感を感じさせるからこそ、ヤング氏も「必ず他の選手との差をつける方法を見出す」と断言するのだろう。それはひとえに大谷が米球界で「特別」と認められた証とも言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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